一人暮らしで使いやすいテーブル。用途で選びたい「形」と「大きさ」

「どんなテーブルがいいかわからない…」
一人暮らしには欠かせないのが生活家具です。
なかでも、テーブルは食事をしたり勉強したりするのに多用途で使えるため、あると便利な家具です。生活スタイルによっては無くても過ごせるので、テーブル選びは最後という人もいるかもしれません。
他の家具を配置した後に選ぶ家具は、置けるスペースが限られるため、選択肢が狭まっていきます。ただ、テーブルについてはベッドと違ってさまざまな形が選べるのがポイントです。
ここでは、一人暮らしをするときのテーブルの「選び方」や「使い勝手の良いテーブル」、「サイズや高さ」、「値段」、「レイアウト」について、詳しくご紹介します。
Contents
どうやって選ぶ?一人暮らしで使う「テーブル」の選び方
テーブルはあると便利、無くても生活はできるので、絶対必要というものではありません。
しかし、テーブルがあれば以下の用途で使えます。
- 食事
- 仕事
- 勉強
- 趣味
- おもてなし
「食事」なら食べること、「仕事」ならデスクワークが想像できます。「勉強」もテーブルを学習机のように使うイメージが想像できます。
「趣味」は、書道や絵画、キーボードなど、テーブルがあるとやりやすくなります。「おもてなし」は、誰かお客さんがいらしたときに、テーブルにお茶を出して使うことができます。
このように、さまざまなシーンで、テーブルがあると「やりやすさ」を感じることでしょう。「食事がしやすい」、「仕事がしやすい」など、日常生活が効率的に送れます。
それでは、テーブルの選び方についてみていきましょう。
一人暮らしのテーブルの選び方 使い勝手が良いのはこんな物
テーブルを選ぶときは、3つのポイントに着目して考えましょう。
1つ目のポイントは、「部屋に余裕を持って置けるかどうか」です。
要は「サイズ」をしっかりと測っておくことが大切ということです。
おしゃれで気に入ったテーブルがあったとしても、他の家具とぶつかって窮屈になってしまっては、暮らしにくくなってしまいます。
2つめのポイントは、「高さが合っているかどうか」です。
椅子と合わせて使いたいのに、実際に置いてみると高さが合わず足が入らない…ということがあります。
室内空間を快適に過ごせるようにするために、他の家具との「高さ」の相性を考えておくようにしましょう。
「サイズ」と同様、購入前に「高さ」もしっかりと測っておきたいところです。
3つめのポイントは「移動しやすいかどうか」です。
ずっと固定した位置に置いておくなら問題ありませんが、友人や恋人が訪ねてきたときにテーブルを移動しなくてはいけなくなったら、さっと移動できるものが重宝します。
そして、もし引っ越しがあったとしても、移動しやすいテーブルなら、搬出・搬入が楽です。
それでは、具体的なテーブルの「サイズ」や「高さ」についてみてきましょう。
どんなテーブルだと使い勝手が良い?用途で決まるサイズと高さ
住宅・不動産情報サイト『SUUMO』の「20代社会人シングル男女の一人暮らしデータ2017」によると、部屋の広さは約半数が「23㎡まで」の物件に住んでおり、間取りは「ワンルーム」と「1K」を合わせて6割以上という結果が出ています。
ワンルームは以下のように、キッチンと部屋との境目(仕切り)が無い作りになっています。
一方、1Kは、以下のように、キッチンと部屋との境目(仕切り)があり、ドアや引き戸などで区切られています。
では、テーブルを置く場合に必要な一人暮らしの間取りについてみてみましょう。
18~23㎡のワンルームや1Kの物件に一人暮らしをしている人は多く、ここからキッチンや浴室・トイレなどを除いた居室空間を畳に変えて割り出すと、6~8畳ほどの広さを確保できます。
6畳の場合では、ベッドやソファなど、他の家具を置いていると、以下の図のようにテーブルを置ける範囲が狭くなります。
チェアつきの高さがあるテーブルよりも、座布団に座って使える低めのテーブルの方がゆったりと使えるでしょう。
同じワンルームや1Kでも、8畳の場合では、以下の図のように余裕をもって家具を配置できるため、サイズにこだわりすぎず、好みのテーブルを選びやすくなります。
それでは、6~8畳の部屋に置いて使いやすいテーブルの「サイズ」や「高さ」について、みてきましょう。
一人暮らしで使いやすいテーブルのサイズ(大きさ)
一人暮らしでは、どのくらいのサイズだと使い勝手が良いのでしょうか。
8畳では、ベッドやソファ、テレビ台、収納棚(カラーボックスなど)を置いても余裕がありますが、6畳ではこれらの家具を置くとあまり大きなテーブルは置くスペースがありません。
そのため、6畳の部屋には壁につけて使えるスクエア(四角い)タイプのテーブルがおすすめです。
サークル(丸い)タイプのテーブルだと、壁に付けては使いにくく、どうしても部屋の中心に置くようになってしまいます。
他の家具があまりなく、テーブルを置いても身動きしやすいほどスペースがあるのであれば、サークルタイプを選んでも良いでしょう。
テーブルのサイズは用途によって決めることができます。
たとえば、ご飯を食べるときしか使わないのであれば、最低限の大きさだけで十分ですし、仕事に使うのであれば、パソコンや書類を置ける大きさのテーブルが必要になります。
具体的な数字で表すと、以下のサイズになります。
- ご飯を食べるときしか使わないとき…600㎜×400㎜
- 仕事にも使うとき…800㎜×600㎜
小学校で普及している机の天板サイズ(新JIS規格)が「幅650㎜×奥行450㎜」といわれているので、ご飯を食べるときはそれよりも少し小さいサイズとなっています。
仕事に使う場合は置く物が多いため、さらに広くなっています。
ただ、仕事に使うからといって、大きさだけを考えて購入してしまうと、使い勝手が悪くなる場合があります。
同じ大きめサイズのテーブルでも、折りたたみ式になっていたり、収納機能がついていたりするものを選べば、グッと使いやすくなります。
一人暮らしで使いやすいテーブルの高さ
大まかなサイズが決まったら、「高さ」を決めておきましょう。
サイズだけ決めてショップに下見に行ったとしても、「本当にこのテーブルでいいのか」と悩んでしまいます。
「高さ」を決めるときは、「どんな使い方をしたいか」、「どんな生活を送りたいか」を基準に決めていきましょう。
たとえば、ワークデスクのように、椅子に座りながら勉強をしたり仕事をしたりしたいときは、椅子よりも高さのあるテーブルが良いですし、ソファやクッションを使ってゆったりしたいときはロータイプのテーブルが重宝します。
また、敷き布団で就寝する場合は、手を伸ばして届くロータイプのテーブルが使いやすく、ベッドで就寝する場合は、専用のサイドテーブルがあると便利です。
サイドテーブルは、いわゆる「ちょい置き」ができる補助的なテーブルです。
ソファやベッドの横に置いて、本や飲み物などを置いてくつろぎのスペースを演出します。
サイドテーブルとして販売している物でなくても、木製の椅子をサイドテーブル代わりに使うのもおしゃれです。
高さのあるテーブルを選ぶときは、食事をするにも仕事をするにも椅子が必要なので、どのくらいのサイズの椅子なら置けるのか、計測しておきましょう。
人を招きたいのであれば、友人や恋人を招くために、最低でも椅子は2脚必要です。
テーブルと椅子がセットになっていれば問題ありませんが、別々に購入する場合は、椅子の座面からテーブルの天板までの差(差尺)が270~300㎜くらいあるものを選びましょう。
ソファの前に置いて使うローテーブルは380~450㎜の高さを目安にすると、くつろぎながら使えます。
もし、テーブルの高さがどうしても決まらず悩んだときは、昇降式のテーブルが使い勝手が良くオススメです。
高さの調節ができるため、1つのテーブルでシーンに合わせて何役もこなす事ができます。
そもそも必要?今の住まいに「ダイニングテーブル」は要るか
「ダイニングテーブル」というと、大人数で食卓を囲む大きなテーブルがイメージできます。
そのイメージ通り、食事をするときに使うテーブルのことです。
一人暮らしなら、サイズが小さくても食事に使うテーブルならダイニングテーブルとなります。
今では、生活様式の多様化により、ダイニングテーブルを「食事専用のもの」と捉えることが少なくなっています。
そのため、ダイニングテーブルで勉強したり仕事をしたりして、複数の使い方をしている人は多いです。
ただ、ダイニングテーブルは椅子に座って食事をするときに使うので、ある程度の高さがあります。
椅子に座って食事をしたり作業をしたりするスタイルが好みなら、ダイニングテーブルは合った方が便利です。
反対に、無くても良い場合は、以下の理由が挙げられます。
- 床中心の生活をしているから
- ローテーブルで間に合っているから
- テーブルと合わせて椅子を置くスペースがないから
それぞれの項目について詳しくみていきましょう。
【床中心の生活をしているから】
畳部屋のように、床にそのまま寝転がれるような部屋なら、ダイニングテーブルの必要性があまりありません。
目線の高さが低めの生活になるので、ダイニングテーブルよりもローテーブル向きといえます。
【ローテーブルで間に合っているから】
すでにローテーブルを所有しているなら、食事のためだけにダイニングテーブルを用意する必要はありません。
1つのテーブルで何役もこなしてもらえば、モノが増えず快適に過ごせます。
こちらの記事では、モノを減らして快適に生活する方法についてご紹介しています。
ご興味を持たれた方は、ぜひ併せてご覧ください。→物を減らすと快適に。不要品の手放し方と快適生活を続ける方法
【テーブルと合わせて椅子を置くスペースがないから】
ダイニングテーブルは一人用なら1脚、二人で使うなら2脚の椅子が必要です。
さらに、使用人数が増えるごとに用意する椅子の数が増えます。
頻繁に来客があるのなら使いやすいのですが、一人暮らしの部屋の間取りだと、置くスペースが限られているため、無理して用意する必要はありません。
このように、「ダイニングテーブル」は今の生活と照らし合わせて、必要かそうでないかを考えるようにしましょう。
いくらくらいで買えるの?一人暮らしに使うテーブルの値段
一人暮らしで使うテーブルは一体どのくらいの値段がするのでしょうか。
ローテーブルは1万円以内で購入できるものがある一方、ダイニングテーブルは椅子を合わせて1~3万円代で購入できるものが多くありました。
もし、新品にこだわらなければ、中古で購入したりオークションサイトで購入したりすれば、低価格で購入することができます。
部屋の雰囲気に合わせてテーブルを選びたい場合は、新品を探すよりも中古で掘り出し物が見つかることもあります。
温まるスペースが確保できる!「こたつ」という手もあり
冬は寒いけれど、電気代は節約したい…というとき、テーブルに「こたつ」を選ぶ方法があります。
昔ながらのイメージでは、ローテーブルにこたつ布団が付いて、ぬくぬくと暖まれる感じを想像しますが、高さのある一人用のこたつも販売されています。
高さがあると椅子が使えるので、ワークスペースとしてつかいやすいテーブルになります。
こたつ布団を外せば、夏でも使えるので、一年を通して快適に使えます。
表情を変えて使えるテーブルとして、「こたつ」という選択肢も視野に入れておくと良いでしょう。
レイアウトで苦戦!配置は「どこで何をしたいか」で決まる
家具が増えると悩むのが部屋のレイアウトです。
いくらセンスの良い人でも、一回で思い通りの配置にすることは難しいので、生活しながら何度か配置替えして決める気持ちで取組みましょう。
テーブルを購入するときは、どこに置くかもあらかじめ決めておきましょう。
家具の配置に関しては、できれば大物家具から配置していくとスムーズです。
たとえば、ベッド→ソファ→テレビボードというように、床面積の拾いモノから順に配置していきます。
一人暮らしの部屋では、ベッドの配置は大切です。出入り口をふさがず、動きやすいように考えて配置しなくてはいけません。
こちらの記事では、それぞれの家具についてご紹介しています。
狭い部屋でもスッキリと置きたい。一人暮らしに使うソファ
一人暮らしで使うベッドはどう選ぶ?【サイズ・形・レイアウト】
一人暮らしの部屋に置くならどんなもの?テレビとテレビボード
テーブルがあると、第一に考えられる使い方として「ご飯を食べる」ことが挙げられます。
そのため、部屋のどこを「ご飯を食べる」場所として使うかを考えると良いでしょう。
居室がLDKで表せるように、メリハリのある暮らしのなかには、どこで何をするかがある程度決まっています。
それぞれの英字が表す意味は以下になります。
- L…Living(くつろぐ場所)
- D…Dining(食べる場所)
- K…Kitchen(食事を作る場所)
「Kitchen=食事を作る場所」については、備え付けのキッチンユニットが付いている物件がほとんどなので、ここでは触れません。
代わりに、部屋のレイアウトで必要な「Bed=寝る場所」を加えて考えてみましょう。
「Living=くつろぐ場所」、「Dining=食べる場所」、「Bed=寝る場所」を限られた居室空間の中で意識して作るようにすると、寝る場所でご飯を食べたり、くつろぐ場所で眠ってしまったりするようなだらしのない生活になりにくくなります。
空間を区切ることを「ゾーニング」と呼び、ベッドとテーブルを棚やつっぱりパーテーションなどで区切ると、食事中のホコリ対策や視線を上手にそらす対策になります。
6畳の部屋では、大物家具であるベッドの置き場所によって、他に使える空間が変わります。
以下の図では、ベッドの置き方によって、棚を置いて上手に空間を区切っています。
ここで余裕のあるスペースにテーブルを置きます。
右側の図では、部屋の中心を広く使えるスペースができるので、サークル(丸い)タイプのテーブルが置きやすいです。
左側の図では、ベランダ(下部)に出やすい一方、他の家具を置くためのスペースが限られるため、スクエア(四角い)タイプのテーブルが使いやすくなります。
ベッドではなく敷き布団を使う部屋なら、布団を畳んだときにスペースに余裕ができるので、友人を招くことが多いなど、大きめのテーブルを使いたい場合は、敷き布団生活も視野に入れておくと良いでしょう。
狭くても上手にテーブルを配置するポイント
いろいろな家具を置いてしまって、スペースにあまり余裕がない…というとき、テーブルを上手に配置するポイントがあります。
- 「壁付け」で広さをとる
- 「生活動線」を目安に動きやすくする
テーブルを「壁付け」すると、省スペースで食事や勉強、仕事のスペースができます。
高さのあるテーブルなら、奥行が狭くてもカウンターテーブルのようにおしゃれに仕上がります。
「生活動線」とは、「ベッドから洗面所へ」、「洗面所からキッチンへ」というように、動きの足跡を線上に表したものです。
目的の場所にたどり着くまでに邪魔な家具があると、無駄な動きが増え、そのぶんエネルギーを消費します。
テーブルを置いたら他の家具とぶつかってしまい、飛び越えないといけなくなった…など、動きを邪魔する配置にしてしまうと、生活がしんどくなってしまいます。
そのときに、できれば目的の場所まで最短距離で行けるような「道づくり」(生活動線)を意識して配置するようにします。
一日のさまざまなシーンをお気に入りのテーブルと過ごそう
一人暮らしで使うテーブルについて見てきましたが、いかがでしたか?
「あのデザインがいい」
「この色でおしゃれに揃えたい」
と考えていても、使いやすいテーブルは、あなたが「どのように使いたいか」でおおかたのサイズや高さが決まります。
さらに、実際に部屋に置けるかどうか、他の家具との相性がいいか、すぐに配置換えができるか、といった実用性も考えなくてはいけません。
今回ご紹介した「テーブルの選び方」と「使いやすいテーブル」について、もう一度確認しておきましょう。
〈一人暮らしのテーブルの選び方〉
- 部屋に余裕を持って置けるかどうか
- 高さが合っているかどうか
- 移動しやすいかどうか
〈使いやすいテーブルのサイズ〉
- ご飯を食べるときしか使わないとき…600㎜×400㎜
- 仕事にも使うとき…800㎜×600㎜
〈使いやすいテーブルの高さ〉
●ワークデスクとして使いたいとき
…高さのあるテーブル
(椅子の座面からテーブルの天板までの差が270~300㎜くらいあるもの)
●ソファやクッションを使って過ごしたいとき
…ローテーブル
(380~450㎜の高さがあるもの)
●悩んだときは昇降式テーブルを検討
テーブル一つでも、サイズや高さ、他の家具との相性など、さまざまなことに気をつけなくてはいけないことが分かりました。
そもそも、「ダイニングテーブルは必要なのか」については、今の生活で必要性を感じていなければ、購入しなくても大丈夫です。
ただ、あるとやっぱり便利です。
一人暮らしで使うテーブルは以下の値段で購入できるものが多いので、ショップをのぞいてみると良いでしょう。
〈一人暮らしで使うテーブルの値段〉
- ローテーブル…1万円以内
- ダイニングテーブル(椅子を含めて)…1~3万円代
- 中古ならもっと安く購入できる
また、今回は、テーブルの配置についてもお伝えしました。
- 狭い場所に配置するなら、スクエア(四角い)タイプ
- 広い場所に配置するなら、サークル(丸い)タイプ
狭い部屋に上手におくポイントは「壁付け」することと、「生活動線」を意識することです。
これらのポイントを押さえておいて、好きなデザインで自分の部屋の雰囲気に合うテーブルを探してみましょう。
なかなか気に入ったテーブルは見つからないかもしれませんが、いつもと違ったショップをのぞいてみてピンとくることがあります。
お気に入りのテーブルを見つけて、快適な一人暮らしを満喫しましょう。

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