一人暮らしに最適な「ベッド」のサイズと、使いやすいレイアウト

一人暮らしに最適な「ベッド」のサイズと、使いやすいレイアウト
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部屋にベッドを置きたいけれど、どうやって選んだら良いのか悩んではいませんか?

大物家具であるベッドは、ワンルームや1Kの間取りが多い一人暮らしの部屋には存在感が大きく、購入の前にさまざまな悩みが出てきます。

ベッドには、広く知られているシングルサイズのベッドの他に、もうワンサイズ小さいベッドも存在します。

また、ただ寝るだけのベッドでは無く、収納や空間を広げられる機能性に富んだベッドもあります。

ここでは、そうした様々なベッドがあることを知り、一人暮らしに使いやすいベッドについてご紹介します。

「サイズ」や「ベッドの形」の他、「レイアウト」についてもご紹介しています。

ぜひ、参考にして下さい。

一人暮らしの部屋はひとつ!使い勝手が良いのはどんなベッド?

「いちいち布団を片付けなくて良い」

「すぐに休むことができる」

「ホコリが気にならない」

など、ベッドにはたくさんのメリットがあります。

実際に、睡眠時にベッドを使っている人の割合は年々多くなっています。

東京ガス都市生活研究所が行った調査によると、1990年では25.6%の人がベッドを使用していたのに対し、2014年では、50.7%の人がベッドを使用している結果となりました。

約半数の人がベッドを使用していることになります。

一人暮らしの人は、ベッドを置く部屋が一つしかない場合が多く、スペースが限られているため慎重なベッド選びが大切です。

それでは、一人暮らしには一体どのようなベッドが使い勝手がいいのでしょうか。

「サイズ」や「形」の面から見ていきましょう。

ベッドの大きさはどれがいい?部屋のサイズと体格で決めよう

大型家具ともいえるベッドは、一人暮らしの部屋の中で一番大きな家具と言えます。

部屋の広い面を占めるため、サイズ選びは慎重に行きたいところです。

一人暮らしとして多く選ばれている物件(18~23㎡のワンルームや1K)に合わせて選ぶとすると、部屋を圧迫するような大きさのベッドは必要ありません。

そうなると、おのずとサイズが見えてきますね。

一度、ベッドの一般的なサイズを確認しておきましょう。

サイズ 横幅 長さ 人数
セミシングル 80~90㎝ 195㎝ 1人
シングル 90~100㎝ 195㎝ 1人
セミダブル 120㎝ 195㎝ 1人
ダブル 140㎝ 195㎝ 2人
クイーン 160㎝ 195㎝ 2人
キング 180㎝ 195㎝ 2人+子ども

このように、1人で使うベッドとしては「セミシングル」、「シングル」、「セミダブル」の3つに絞ることができます。

小柄な人なら「セミシングル」や「シングル」で十分でしょう。

大柄な人は部屋の状況に応じて「シングル」か「セミダブル」を選ぶと良いでしょう。

1人用として最大サイズの「セミダブル」を部屋のサイズごとに置くと、以下の図のようになります。
セミダブルベッドを置いてみた
左の絵から順に4.5畳、6畳、8畳の間取りになっています。

お部屋が6畳以上の広さがあるのなら、「セミダブル」までのサイズのベッドを入れても、生活空間を保てるので、窮屈になりません。

しかし、6畳より狭い部屋(4.5畳や5畳)になると、部屋がほぼベッドで埋まってしまうので、かなり狭く感じてしまいます。

6畳より狭い部屋の場合、搬入のしやすさも考えて、なるべくコンパクトなサイズを選ぶと良いでしょう。(棚付きベッドなどは、さらにサイズが大きくなるので、計測は必ず行って下さい。)

次に、ベッドの形についてみていきましょう。

どんな形が使いやすい? 便利に使える機能性ベッドがおすすめ

一人暮らしの部屋が狭いと感じるとき、部屋を占める割合が多いベッドの存在感は大きなものです。

部屋の大部分を占めているのに、寝ている時しか使わないなんて、ちょっともったいないですね。

ベッドを置いた場所が普段の生活でも機能的に使えるように、形に工夫がある機能性ベッドを探してみましょう。

一人暮らしにおすすめの機能性ベッドには、以下のものがあります。

  • 収納付きベッド
  • ロフトベッド

それぞれのベッドの特徴をみていきましょう。

「収納付きベッド」でお部屋スッキリ

「収納付きベッド」とは、ベッドとして使う面の下部分が収納になっているものをいいます。

引き出しが付いているものや、床面をあげて収納ができるものがあります。

引き出しが付いているものには、衣類や細々とした物を収納しておくことができます。

床面をあげて収納できるものは、がばっと床面が跳ね上がるので、「跳ね上げ式ベッド」とも呼ばれ、出番の少ないスーツケースや絨毯など、大きな物を収納することができます。

どちらも、モノが多くて困っている人や、狭くても機能的に過ごしたい人におすすめのベッドです。

これらの収納付きベッドは、機能面は申し分ないのですが、組み立てが大変なのがデメリットです。

購入店舗の組み立てサービスを利用して、手間無く安全に使えるようにしましょう。

「ロフトベッド」で空間を有効活用

もう一つおすすめしたいのが、「ロフトベッド」です。

ベッド部分がロフト(屋根裏)のように高いところにあり、はしごを上り下りして使います。

空いている下の空間は好きなように有効に使えるので、狭い部屋でも広く使えるのが魅力です。

ロフトベッドによっては、机やソファが備え付けられているものがあります。

ベッド下空間は、レイアウト次第で以下のようにさまざまな使い方ができます。

  • テレビを置いてくつろぐ
  • ソファを置いてくつろぐ
  • チェストを置いて収納場所をつくる
  • 机を置いて勉強や仕事のスペースにする

ベッドの分の面積が自由に使えるので、わくわくしてしまいますね。

ただ、ロフトベッドは高い位置にあるので、「夏は暑い」というデメリットがあります。

室内では、上の方の温度が高くなるので、冷房対策をしておかないと、暑がりの人には辛いかも知れません。

また、寝相の悪い人は落ちないように(もしくは落ちても大丈夫なように)注意して下さい。

私もロフトベッドから思いがけず落ちたことがありますが、下に柔らかいクッションやぬいぐるみを飾って置いていたので大けがせずに済みました。

ベッド下に固いものを置いていたら…とゾッとします。

このように、機能性の高いベッドは、自分が今欲しい機能に合わせて選んでみて下さい。

部屋の細々としたモノを片付けたいなら「収納付きベッド」、有効活用できる空間が欲しいなら「ロフトベッド」という具合です。

次に、ベッドの値段についてみていきましょう。

一人暮らしで使うベッドはいくら?購入店舗と素材で変わる値段

先ほど、1人で使うベッドのサイズについてご紹介しました。

サイズが小さいものから順に、「セミシングル」、「シングル」、「セミダブル」の3つのサイズがありましたね。

それでは、このサイズのベッドはどのくらいの値段がするのでしょうか。

結論から言うと、2~25万となっており、価格の幅がかなり広くなっています。

ベッドを購入する店舗やベッドに使われている素材によって、値段が変わります。

格安商品を販売するネットショップやカタログ通販では、比較的安く購入できるのに対し、専門店や有名ブランドのベッドは高めの価格設定となっています。

通販では、店舗費用や人件費用がかからないのも格安で販売できる理由として挙げられますが、安いものは安いなりの素材、高いものは高いなりの素材を使っているので、この辺も選ぶポイントとして押さえておきましょう。

例えば、ベッドを支えるベッドフレームについてみてみると、以下の3つの素材が挙がります。

  • 木(天然木、プリント化粧繊維板)
  • 合皮
  • スチール

自然素材の「天然木」は高級ベッドに使用されることが多く、値段が高くなります。

「木」として種類分けされている「プリント化粧繊維板」は繊維板(木の繊維を圧縮させた板)に木目のプリント紙を貼り付けたもので、さまざまなベッドに使われています。

合皮は「合成皮革」のことで、本革ではありませんが、高級感が出ます。

シングルなら1万円代で販売されているベッドフレームもあるので、比較的安い予算で高級感を出すことができます。

「スチール」は軽く、原料が安いので、ベッドフレームにスチールを使っているものは、比較的安く購入できます。

このように、素材によって値段が変わります。

ただ、安さだけをみて購入すると、実際にベッドに寝てみたとき、思いも寄らなかったことが起きるかも知れません。

ここで出てきた「スチール」に関していえば、安く購入できるものの、「きしみやすい」という特徴があります。

筋肉質の人や体格の良い人はきしみやすく、音に敏感な人にとっては、寝返り時の「ぎしぎし」という音が、睡眠の妨げになることがあります。

そのため、値段だけを見るのではなく、機能性や特徴を踏まえた上で、自分が納得できるベッドを選んでいきましょう。

マットレスだけでもOK?快適に使い続けるための湿気対策3つ

寝具としてベッドを使っている人は、寝心地がふかふかのマットレスをベッドの上に敷いて使います。

なるべく家具を増やしたくない場合、「マットレスだけでもいいのではないか?」という疑問が生まれます。

ここで、マットレスだけで使う場合のポイントについて、みていきましょう

結論から言うと、土台となるベッドが無くてもマットレスだけで眠ることができます。

ただ、床に直置きだと通気性が悪いため、ベッドで使うように敷きっぱなしにはできず、以下のような湿気対策が必要になります。

〈マットレスを使う時の湿気対策3つ〉

  • 使わないときは通気性の良い場所に立てかける
  • 裏と表を交互に使う
  • ベッドパッドを活用する

これらの対策について、詳しくみていきましょう。

【使わないときは通気性の良い場所に立てかける】
マットレスは敷きっぱなしにせず、使わないときは通気性の良いところに立てかけて、湿気を飛ばしましょう。

しかし、天気がいいからといって日干しするのは良くありません。

マットレスに使われているウレタンフォームは、直射日光による紫外線の影響で劣化してしまいます。

立てかける場所がなければ、マットレスの四隅に丸めたタオルなどを置いて、風の通り道を作ると良いでしょう。

部屋に湿気がこもりやすい梅雨時期は、布団乾燥機や除湿器、エアコンの除湿機能を使って風を送りましょう。

【裏と表を交互に使う】
敷きっぱなしのマットレスでは、一年経たずにカビが発生してしまいます。

お手入れの一つとしてマットレスの裏面と表面を交互に使うことで、上手に湿気を逃がすことができます。

特に、スプリングが入っているマットレスでは、同じ面ばかり使うことを避けられるので、マットレスが長持ちします。

立てかけて湿気を飛ばした後、裏と表をひっくり返して使うと良いでしょう。

【ベッドパッドを活用する】
マットレスに寝汗が付いて、湿気がこもりやすいときは、ベッドパッドを使うことをおすすめします。

ベッドパッドは、マットレスの上に敷いて四隅のゴムで固定する少しふんわりとしたマットです。

下から「マットレス」→「ベッドパッド」→「シーツ」のように敷いていくので、肌には直接触れません。

洗えないマットレスに湿気がこもって、カビが発生したり汚れてしまったりしないように、ベッドパッドがあると便利です。

似た用途で使われるものに、「敷きパッド」というものがあります。

こちらは、ベッドパッドと違って敷く順序が変わります。

下から「マットレス」→「シーツ」→「敷きパッド」のように敷いていくので、肌に直接触れるアイテムです。

ベッドパッドに比べて薄さがありますが、寝汗を取ってくれたり機能性を持っていたりするものが多いです。

夏に活躍する敷きパッドの機能性では、「冷感接触」があります。暑くて寝苦しいときに寝返りをうつと、肌に触れた部分がひんやりと冷たく感じる機能です。

冬には、暖かく感じる素材を使ったアイテムも出てきます。

寝汗が多い人は「ベッドパッド」、肌触りにこだわりたい人は「敷きパッド」というように、用途に合わせて選んでみて下さい。

このように、ベッドを使わずマットレスだけで使用する場合は、湿気対策が必要になります。

いつまでも快適なマットレスで睡眠できるように、お手入れはしっかりとしておきましょう。

次に、ベッドのレイアウトについてみていきましょう。

どこに置くのがベスト?ベッドのレイアウト例3パターン

部屋のどこにベッドを置くかは悩みどころです。

一番大きな家具と言われる「ベッド」は、部屋をレイアウトするときに、最初に置きたい家具です。

というのも、他の家具を置いてから余ったスペースにベッドを置こうとすると、あまり良くないスペースしか空いてないとということがあるからです。

たとえば、「出入り口付近しか空いていない」とか「玄関から見える所しか空いていない」というように、使いにくいスペースに置くはめになってしまうのです。

そうならないためにも、一人暮らしを始める最初の段階で、ベッドの配置を決めておきましょう。

また、搬入経路の確認も大切です。

こちらの記事では、大物家具を運ぶときの計測の仕方と搬入経路の確認についてご紹介しています。
大物家具を選ぶときは必ず計測を!搬入経路の確認も大事

ベッドの搬入前に、しっかりと計測・経路確認をして、配置しましょう。

ここでは6畳のお部屋にベッドを配置する場合を考えていきます。

8畳や10畳のお部屋の場合も考え方は一緒です。6畳よりもスペースがあるので、配置の幅が広がります。

ベッドを置く場合、3つのパターンが考えられます。

  • パターン1…部屋の長辺に合わせて配置する
  • パターン2…部屋の短辺に合わせて配置する
  • パターン3…部屋の真ん中に配置する

それぞれのパターンについて、みていきましょう。

【パターン1…部屋の長辺に合わせて配置する】

「部屋の長辺に合わせて配置する」というのは、以下の図のように長方形のお部屋に対して、部屋の長辺とベッドの長辺を合わせて配置することです。
部屋の長辺に合わせて配置

ベランダやドアなどの出入り口をふさぐことが無く、動きやすい動線が生まれます。

【パターン2…部屋の短辺に合わせて配置する】

部屋の短辺とベッドの長辺を合わせて配置するパターンです。
部屋の短辺に合わせて配置

残ったスペースが広々と使えるのが魅力的ですが、ベランダをふさいでしまうので、よく外に出る人にとっては使いにくくなります。

また、ベランダから寝ている姿が丸見えになることがあるので、枕の向きに注意するようにしましょう。

【パターン3…部屋の中ほどに配置する】

部屋のどの辺にもベッドの長辺をつけず、中の方に配置するパターンです。
部屋の中ほどに配置

ベランダへの出入り口をふさがないので、出入りの煩わしさは無くなりますが、残りのスペースにまとまった場所が少なくなります。

そのため、他の家具の置き方や、使い道に悩みやすくなります。

この3つのレイアウトパターンをみると、パターン1とパターン2がおすすめです。

どちらも、まとまったスペースが取りやすく、部屋を広く使えるのと、生活動線(※)が短くなり無駄な動きが減ることがポイントです。

※生活動線…「ベッドから洗面所へ」、「洗面所からキッチンへ」というように、動きの足跡を線上に表したものです。

枕の位置に関しては、実際に横になってみて、落ち着ける向きを選んで下さい。

眠る視線の先にどんなモノが見えるのか、落ち着いて眠れそうかを感覚的に感じ取って、好みの向きに決定しましょう。

もし、どの向きにしても目線の先がごちゃごちゃとして落ち着かない場合は、観葉植物などで目隠しをしてみましょう。

空気が綺麗になりますし、目に優しいので、心地よい眠りに誘ってくれるはずです。

人生3分の1の良質な眠りで充実した一人暮らしライフを

一人暮らしで使うベッドについてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?

ここまでお伝えしたことを、まとめてみていきましょう。

〈1人で使うベッドでおすすめのサイズ〉
 ●セミシングル
 ●シングル
 ●セミダブル

〈一人暮らしでおすすめの機能性ベッド〉
 ●収納付きベッド
 ●ロフトベッド

〈一人暮らしで使うベッドの値段〉
 ●2~25万円

〈マットレスだけで使う時の湿気対策3つ〉
 ●使わないときは通気性の良い場所に立てかける
 ●裏と表を交互に使う
 ●ベッドパッドを活用する

〈ベッドを置くときのレイアウト3パターン〉
 ●パターン1…部屋の長辺に合わせて配置する
 ●パターン2…部屋の短辺に合わせて配置する
 ●パターン3…部屋の真ん中に配置する

今回ご紹介したことを参考に、自分に合ったベッド探しができれば幸いです。

人間は人生の3分の1を眠って過ごすと言われています。

疲れた体を癒やし、体内のメンテナンスを行うために、必要な時間ですが、一人暮らしを始めると、睡眠時間を削って何かに集中してしまうことが少なからずあります。

質の良い睡眠は、起きているときのパフォーマンスを向上させてくれます。

逆に眠りが足りないと、一日中うとうとして終わってしまうことがあります。

一人暮らし生活を支えるベッドには、「部屋に置けること」のほかに、「快適に眠れること」を観点に選んでいきましょう。

素敵なベッドが見つかると良いですね。

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