スーツをクリーニングに出す時のポイントや、受け取った後の注意点
仕事の日にいつもスーツを着ていると、汚れや臭いが気になりますよね。クリーニングを利用すれば汚れや臭いをすっきり落とし、長く着ることができます。
しかし、初めてスーツをクリーニングに出す人は、分からないことが多いですよね。間違った方法でクリーニングに出してしまうと生地が傷む可能性があるので、正しい方法を知っておきましょう。
そこで今回は、スーツをクリーニングに出す時のポイントや注意点をご紹介します。他の衣類とは違うポイントもあるので、きちんと確認しましょう。
Contents
スーツをクリーニングに出す頻度。汚れたら早めに出す
「スーツはいつも清潔にしておきたい」と思っても、頻繁にクリーニングに出すのは避けてください。洗濯や乾燥を頻繁に行なうと、スーツの寿命が縮まってしまいます。
夏は2週間に1度、冬は1シーズン(およそ3ヶ月)に1度が目安です。
次のような人は、クリーニングに出す頻度をもう少し増やしましょう。
- 汗っかきの人
- 外をよく歩き回る人
- 汗の臭いが気になる人
寒い時期に着るツイードやウールなどが使われたスーツは、頻繁にクリーニングに出すと糸が切れたり、風合いが損なわれたりする可能性があります。よって1シーズンに1度と、頻度は少なくなります。
スーツが汚れたら、早めにクリーニングに出す
クリーニングに出す時期ではなくても、スーツが汚れたらすぐに出しましょう。例えば、次のような時です。
- コーヒーをこぼした時
- 雨や雪で濡れた時
汚れたままにしておくとスーツにカビが生える可能性があるため、早めに出しましょう。
スーツをクリーニングに出す前に確認しておくこと
クリーニング店に行く前に、スーツの次の点を確認しましょう。確認不足のままクリーニングに出してしまうと、トラブルの原因になります。
洗濯表示を確認して、クリーニングに出せるかチェックを
意外かもしれませんが、全てのスーツをクリーニングに出せるわけではありません。クリーニング店に行く前に、洗濯表示を確認しましょう。
PかF、または「ドライ」と書かれていれば、ドライクリーニングに出すことができます。
Wと書かれていれば、ウエットクリーニングに出せます。
丸や「ドライ」に×印があれば、ドライクリーニング禁止です。
Wに×印があれば、ウエットクリーニング禁止です。
洗濯表示についてはコチラも参考にしてください!
洗濯表示記号の意味。一人暮らしを始める前に知っておこう!
スーツは上下セットで出す。別々に出すと状態に差が生じる
スーツをクリーニングに出す時は、上下セットでお願いしましょう。
クリーニングは生地にあまりダメージを与えない方法で洗濯しますが、多少の色の変化が起きる可能性があるため、上下セットで出すのが基本です。
クリーニング店によっては、上下セットでないと受け付けない所もあります。注意しましょう。
スーツ全体を見て、汚れやシミ、ほつれなどがないか確認を
スーツをじっくり見ると、これまで気づかなかった汚れやシミが見つかる場合があります。
他にもほつれや破れ、穴などがないか、クリーニング前にスーツ全体をよく確認しておきましょう。
ポケットは空にしておく。中に入っていたものは紛失する可能性が
仕事中、スーツに
- ボールペン
- メモ帳
- ハンカチ
などをポケットに入れる人もいるでしょう。ポケットに何か入ったままだとクリーニング中に紛失する可能性があるので、事前に空にしておきましょう。
クリーニングの出し方についてはコチラも参考にしてください!
一人暮らしで初めて利用する人でも安心。クリーニングの出し方
スーツに適したクリーニングのメニューや、クリーニング店
クリーニング方法には種類があり、ほとんどの店舗でオプションメニューも用意されています。スーツに適した方法や、クリーニング店をご紹介します。
ドライクリーニング
スーツはウールやカシミヤなど、水に弱くデリケートな素材がよく使われます。一般的にスーツはドライクリーニングに出し、水洗いできない素材も洗うことができます。
水ではなく石油系溶剤で洗うため、型崩れや色落ちが起きにくく、油汚れに強いのが特徴です。
以下の油汚れがスーツについた場合は、ドライクリーニングに出すことをおすすめします。
- 油性のペンやインク
- 朱肉
- 口紅
- ファンデーション
ウエットクリーニング
ウエットクリーニングはお湯、汚れに適した溶剤や石けんを使って水洗いする方法です。高度な技術を用い、家庭では水洗いできないスーツも洗うことができます。
ドライクリーニングでは落ちにくい、水溶性の汚れにも効果的です。例えば、
- 醤油
- ソース
- ワイン
- コーヒー
- お茶
- 汗
などの水溶性の汚れが気になる時は、ウエットクリーニングが適しています。
生地に与えるダメージが少なく、風合いの変化が起きにくいというメリットもあります。
スーツにおすすめのオプションメニュー
スーツには次のオプションメニューがおすすめです。汗や臭いの状態、生地の特徴などを考慮して取り入れましょう。
- 撥水加工
- 水や油をはじく加工で、醤油やコーヒーの飛び散り、雨、雪などからスーツを守ってくれます。頻繁に着るスーツにおすすめの加工です。
- 折り目加工
- 折り目がピシッとつき、雨に濡れても取れないため、スラックスやプリーツスカートに適しています。
- シミ抜き
- 通常のクリーニングで落ちないシミは、オプションの専門的な技術でシミ抜きします。どうしてもシミをキレイに落としたい人は利用しましょう。
- 汗抜き
- ドライクリーニングでは落ちない汗や、水溶性の汚れを落とします。臭いもすっきり落とすため、特に汗をかきやすい人におすすめです。
- 防臭加工
- 汗や皮脂、タバコ、ペットなどの臭いを分解することで、防臭します。スーツは頻繁に洗えないため、日頃臭いが気になる人におすすめします。
- 防虫加工
- ウールやカシミヤ、シルクなどの繊維を虫食いから守ります。
高価なスーツやブランド品のスーツは、高級クリーニング店が◎
高級クリーニング店では、ブランド品のコートやウエディングドレスなどを任せることができます。高価なスーツや高級ブランドのスーツをクリーニングに出したい人におすすめです。
一般的なクリーニング店よりも料金は高いですが、デザインや素材にあわせて丁寧に汚れを落としてくれます。
クリーニング店に行けない人は宅配や集荷サービスがおすすめ!
仕事が忙しくてなかなかクリーニング店に行けない時、一人暮らしだと誰かに頼むのは難しいですよね。
そこでおすすめなのが、宅配クリーニングや集荷サービスを行なっているクリーニング店です。
- 宅配クリーニング
- 自宅からクリーニングしたい衣類を送り、終わったら送られてきます。自宅でやり取りが完結するので、クリーニング店に行けない人や近くに店舗がない人に便利なサービスです。
- 集荷(集配)サービス
- クリーニング店のスタッフが自宅まで衣類を集荷、配達してくれます。衣類を運んだり、送ったりする手間がないので、スーツ以外にもクリーニングしたい衣類がある人におすすめします。
ただし、どちらも郵送や配達などのやり取りが発生するため、店舗に衣類を持ち込むよりも時間がかかります。早く仕上げたい人は注意が必要です。
スーツのクリーニングにかかる日数や料金の目安
スーツを初めてクリーニングに出す時、かかる日数や料金が気になりますよね。日数や料金の目安、注意点を見てみましょう。
スーツのクリーニングにかかる日数。3日〜1週間が目安
クリーニングにかかる日数は店舗やメニュー、スーツの状態によって異なります。スーツが仕上がる一般的な目安は3日〜1週間です。宅配や集荷は1週間前後かかります。
メニュー別の日数は、以下を参考にしてみてくださいね。
ドライクリーニング | 1〜5日前後 |
---|---|
ウエットクリーニング | 1週間〜10日前後 |
シミ抜きや汗抜きなどの加工をお願いした場合は、さらに日数がかかります。予備のスーツがない人は余裕をもってクリーニングに出しましょう。
しかし、即日仕上げは基本的にドライクリーニングだけで、オプションメニューはつけられません。スーツをキレイに仕上げたい人は注意しましょう。
スーツをクリーニングする時の料金。目安は1,000〜2,000円
クリーニングの料金は、お店の場所やスーツの状態により差があります。スーツ上下で1,000〜2,000円が目安です。
一般的には店舗に持ち込むと料金が安く、宅配や集荷サービスは高くなります。クリーニングのメニュー別では以下が料金の目安です。
ドライクリーニング | 1,000〜1,800円前後 |
---|---|
ウエットクリーニング | 2,000〜4,000円前後 |
オプションメニューをつけると、料金は加算されます。特別な加工をした方がスーツは長持ちしますが、複数選ぶとその分料金がかかるので気をつけましょう。
クリーニング後の保管も大切!スーツを保管する時の注意点
せっかくクリーニングでスーツをキレイにしても、保管方法が適切でないと劣化が早まってしまいます。次の点に気をつけて保管してくださいね。
ビニール袋は外す。そのままだとカビや変色が生じやすい
スーツをクリーニングに出すと、ビニール袋をかけて戻されることがほとんどです。ビニール袋は、持ち帰る途中にスーツが汚れるのを防ぐためにかけているものです。
ビニール袋はそのままにせず、外してから収納しましょう。ビニール袋をかけたままでは通気性が悪く、カビや変色が生じる可能性があります。
針金ハンガーは型崩れの原因に!厚みのある木製ハンガーが理想的
スーツがクリーニング店から戻ると、針金製の細いハンガーにかかっていることもあります。スーツは肩に丸みを帯びているので、針金ハンガーにかけたままだと型崩れの原因になります。
針金ハンガーからスーツを外し、厚みのあるハンガーにかけましょう。
スーツをクローゼットに収納する時は、2cm以上間隔を開ける
収納する時は、スーツとスーツの隙間を2cm以上開けましょう。ぎゅうぎゅう詰めで収納すると生地がこすれ、スーツにシワができやすくなります。
また、詰めすぎると通気性も悪いため、カビが発生する可能性もあります。気をつけましょう。
直射日光が当たらない、風通しの良い場所で保管を。換気も大切!
スーツをクローゼットに収納する場合、定期的に換気しましょう。空気が循環し、カビや臭いを防ぐことができます。
もしクローゼットに入れない場合には、直射日光が当たらず、風通しの良い場所が適しています。
毎日のように着ているスーツ。クリーニングに出してキレイに保とう
仕事で毎日のようにスーツを着ていると、汗の臭いや汚れが溜まる一方です。クリーニングに出して、臭いも汚れもキレイに落としましょう。
クリーニングが終わったら、ビニール袋や針金ハンガーを外してから収納することもポイントです。
定期的にスーツをクリーニングに出せば、より長く着ることができるので、ぜひ利用してキレイな状態を保ちましょう。
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