内見で必ず確認しておきたいこと。7つのチェック項目と注意点

内見で必ず確認しておきたいこと。7つのチェック項目と注意点
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「このお部屋に住みたい!」

と、気に入った物件が決まったら、行って欲しいのが内見です。

内見では、実際のお部屋の様子を見ることができ、生活する上で確認しておきたいことを自分の目で確かめることができます。

実際にお部屋に入ってみたら、「思っていたのと違った」ということがあり、文字や図面の物件情報だけを見て判断するには早すぎます。

より快適で住み心地の良いお部屋探しのために、内見を活用して確認事項を一つ一つ見ていくことをおすすめします。

ここでは、内見時に確認しておくべきことを、スペースごとの7項目に分け、27個のチェックポイントをご紹介します。

また、内見時の持ち物についてご紹介しています。

「内見」って何?住み心地の良い物件を選ぶ最終チェック

内見とは、「内部見学」の略で、実際に気になったお部屋を見ることができます。

ただ、「広くて住みやすそう」「新しくて綺麗」といった、ぱっと見でわかる部屋の様子を見るだけではなく、生活する上で気になる点を徹底的に調べられるというメリットがあります。

たとえば、近隣から聞こえる騒音や時間帯ごとの日当たり、備え付けの家電の様子など、実際にその場所にいないと感じ取れないことを、内見では感じることができます。

紙一枚の物件情報よりも、実際に目で見て触って確かめた物件情報の方が、生活のイメージがつきやすく、物件選びの助けになります。

いまでは、時間が取れない人のために、VR(Virtual Reality=バーチャルリアリティ)による映像によって、現地に行かずに部屋にいる感覚を体験できるところもあります。

ただし、細かい部分の傷汚れなどを確認するのには向いておらず、気になる部分を発見しにくいというデメリットがあります。

そのため、快適なお部屋を求めるのであれば、できれば自分の目と耳を使って内見することをおすすめします。

お部屋の雰囲気を知るにはVR内見を使い、お部屋の細かい情報を知るには実際に内見をするなど、使い分けても良いでしょう。

次に、内見で確認するべきことをみていきましょう。

一人暮らしをする際に「内見」で確認しておくべき7つの項目

一人暮らしを始める前に、内見で気になるお部屋の状況を確認しておきましょう。

内見では、部屋の見た目だけでなく、水回りなどの生活に必要な部分もしっかりとチェックしておき、入居してからのトラブルを減らして下さい。

ここでは、確認する項目を以下の7つに分けてご紹介します。

  • お部屋
  • 設備
  • キッチン
  • 浴室
  • トイレ
  • 玄関
  • その他

それぞれ、詳しくみていきましょう。

内見チェック項目1 お部屋

お部屋を見るときの4つのポイントをみてみましょう。

  • 床や壁に傷・汚れはないか(焦げ跡、画鋲の跡、日焼けやヤニ汚れなど)
  • 窓に不具合はないか(開閉できるか、網戸の破れはないか)
  • カーテンレールが壊れていないか
  • 収納が使えるか(カビや穴など)

お部屋をチェックするときは、床や壁に目立った傷汚れがないかを最初に見ておきます。

焦げ跡や画鋲の跡、ひどい日焼け跡、ヤニ汚れなど、気になる箇所はスマホやデジカメで撮影しておき、居住前からこの状態であったことを証明するためにとっておきます。

もし、退去時に「あなたがやった」と言われても、居住前の状態写真があれば安心です。

そして、見落としがちなのが窓近辺の状況です。

開閉がきつかったり、網戸が破れていたりしては、快適とはいえません。居住前に直してもらえるよう、言っておきましょう。

一人暮らしでは、防犯対策としてカーテンを付けておきたいところです。

カーテンレールが付いていて、しっかりと使えるかどうか、カーテンのサイズはどのぐらいが良いかを調べておきましょう。

収納が付いているお部屋は、収納の中も調べてみてください。カビ臭ければ湿気が溜まりやすいことが考えられ、湿気対策が必要になります。

また、穴が開いている場合は、居住前に直してもらう必要があります。

内見チェック項目2 設備

設備を見るときの7つのポイントをみていきましょう。

  • エアコンは作動するか(消費電力は新しい方が少なくて済む、型番や年式を調べておく)
  • 換気扇は作動するか
  • 給湯器は作動するか
  • ガスコンロは使えるか
  • 鏡に割れや汚れはないか
  • コンセントの位置はどこにあるか
  • 郵便受けはあるか

物件にあらかじめエアコンが設置されているところでは、きちんと作動するかどうかを調べておきましょう。

使えないエアコンが設置されていては困りものです。使えない場合は、不具合を伝えて修理してもらうようにしましょう。

使える場合は、型番や年式を調べてみてください。

10年前のものよりも、最新型のエアコンの方が消費電力は少なくて済むので、お部屋探しの判断材料として知っておくと良いでしょう。

ほかに、きちんと使えるかどうか調べておきたい設備は、「換気扇」、「給湯器」、「ガスコンロ」です。

特にガスコンロは、料理に使える口数や形状を見ておくようにしましょう。

図にすると細かいため、紙の間取り図に書いている物件情報と違う場合があります。そのため、目で見て確認することが大切です。

鏡は割れやひどい汚れがないかをチェックしておきましょう。取り付けが不十分でないかも見ておくと安心です。

また、コンセントの位置は家電の位置を決めるために知っておくと便利です。

コンセントが高い位置にある場合や、テレビを置きたいと思っていた反対側に位置している場合、延長コードを買っておく必要があります。

郵便がよく届く人は、郵便受けをチェックしておきましょう。普段届く荷物や手紙が入るサイズかどうか見ておくと安心です。

内見チェック項目3 キッチン

水回りは清潔感を保つためにもしっかりとチェックしておきたい項目です。

  • シンクに傷や汚れはないか
  • 水の出具合はどうか
  • 排水溝が詰まっていないか

シンク内に目立った傷や汚れがある場合は、こちらも写真をとったあとに不動産屋さんに伝えておきましょう。

水の出具合や排水溝の流れやすさは、実際に水を流して調べます。

蛇口がきちんと閉まらない場合や、排水溝が詰まっている場合は直してもらうようお願いしておきます。

内見チェック項目4 浴室

浴室を見るときの3つのポイントをみていきましょう

  • カビは生えていないか
  • タイルの劣化はないか
  • 排水溝は詰まっていないか

浴室では、湿気がつきやすくカビが生えやすいため、内見でチェックしておきます。

また、使用中の老朽化は避けられないため、すでに浴室のタイルがボロボロになっているなら、補修をお願いしておきましょう。

排水溝の詰まりは、実際に水を流して調べます。スムーズに水が流れるのを確認したら、次のチェック項目に移りましょう。

内見チェック項目5 トイレ

毎日使うトイレは、清潔で使いやすいかどうかをみておくことが、済んでからのストレスをためないコツです。

  • 水がきちんと流れるか
  • 目立った汚れはないか

トイレが流れるかどうかを、実際に水を流して調べます。

このとき、水が通る給水管に漏れがないかも見ておきましょう。水漏れしていたら、直してもらうようお願いしておきます。

また、床や壁紙に目立った汚れがないかを確認しておきます。

内見チェック項目6 玄関

玄関を見るときの4つのポイントをみてみましょう。

  • ドアの開閉がスムーズにできるか
  • カギは使えるか
  • インターホンは鳴るか
  • のぞき穴はついているか

玄関ドアを不動産屋さんが開けてしまう場合が多いですが、自分でも実際に開閉して、その具合を確かめてみましょう。

カギを実際に使ってみたり、インターホンを押してみたりして、玄関周りの不具合がないかをチェックします。

誰か訪ねてきたときに、ドアにのぞき穴があると便利です。一人暮らしではセキュリティ対策も自分でしなくてはいけないので、ドアチェーンがあるかどうかも見ておくと安心です。

内見チェック項目7 その他

各スペースのチェック項目のほかに、「その他」として以下の4つのポイントを見ておきましょう。

  • 防音性は高いか(壁に耳をあてて音の通りを聞いてみる)
  • 玄関ドアのサイズはどのぐらいか(ドアを開けてみて、手持ちの家具が搬入できるかどうか)
  • 近隣住人の様子はどうか(生活サイクルや家族構成など)
  • 周囲の環境はどうか

実際に内見しないと分からないのが、「防音性」です。

お部屋によっては隣の人の生活音が聞こえやすかったり、車や電車の音が気になったりする場合があります。

お部屋の壁に耳をあてて、音の通りを聞いてみましょう。

「隣の人の生活音が聞こえやすい」ということは、自分が住んでいる生活音も、隣の人に聞こえるということです。

住人同士で仲良くなってから「隣同士でトイレの音が聞こえる」と笑い話にする人もいますが、一人暮らしでは神経質になりやすく、生活音は気になるものです。

内見では、防音性もしっかりとチェックしておきましょう。

玄関ドアのサイズは、手持ちの家具を搬入するときに知っておく必要があります。

ドアの開き具合によっては、入るモノと入らないモノがあるので、実際にメジャーを持って行き、細かく計測するようにしましょう。

できれば、近隣住人の情報を聞いておくと生活するときに安心です。

生活スタイルが違うと、寝ているときに騒がしいなどの騒音トラブルに発展することもあるので、「赤ちゃんのいる家族連れ」や「単身高齢者」など、近隣住人の情報を聞けるなら聞いておくと良いでしょう。

周囲の環境は、実際に回りを歩いてみて調べます。

駅やお店など、自分が利用する場所がどのぐらいの距離にあるのかを確かめておくと安心です。

「駅から徒歩10分」と物件情報に書かれていても、信号待ちや歩行速度の違いから、自分の足で歩くと20分かかってしまうこともあります。

紙やスマホの物件情報だけでなく、自分の目と耳、足を使って具体的な情報を知っておきましょう。

これがあると便利!内見時に持っていきたいお役立ちアイテム

内見するときは、入念なチェックができるよう、便利な持ち物を持って行きましょう。

  • スリッパ
  • 間取り図
  • メモ(スマホのメモ機能でも可)とペン
  • デジカメやスマホ
  • メジャー
  • 方位磁針やスマホのアプリ
  • ビー玉
  • 身分証明書や印鑑

それぞれのアイテムをどんなときに使うか、みていきましょう。

お役立ちアイテム1 スリッパ

内見するとき、不動産屋さんによってはスリッパを用意してくれるところがあります。

もし、用意がなければ、自分用のスリッパを使いましょう。掃除前の物件だと靴下が汚れてしまうことがあるので、あると便利です。

お役立ちアイテム2 間取り図

不動産屋さんで紹介している紙の間取り図を持っていくと、実際のお部屋と違う点を見つけやすく、指摘しやすくなります。

たとえば、ガスコンロのイラストが2口になっているのに、実際は1口しかないことがあります。

また、和室では、同じ「6畳」を探していても畳の大きさ(種類)によって、部屋の大きさが変わります。

そのため、想像していた間取りよりも小さく感じたり大きく感じたりすることがあります。

お役立ちアイテム3 メモとペン

気になったところを忘れずにメモしておけるよう、メモとペンは必須です。

不具合を見つけたときに書き込んだり、お部屋の良い点を書き込んだりして、物件選びの参考にするとスムーズです。

お役立ちアイテム4 デジカメやスマホ

お部屋の中に気になる傷や汚れがあったとき、撮影できるようにデジカメやスマホを持っていくようにしましょう。

お部屋に住み始めてから傷や汚れを指摘しても、大家さんに「そんな傷や汚れはなかった」と言われてしまえば、修理代を払わざるを得ない状況になってしまいます。

そうならないためにも、内見の時に記録として気になる箇所を撮影しておきましょう。

複数の物件を見に行く場合は、初めに物件の外観と名称を撮っておくと、どの物件か混乱することが無くなります。

お役立ちアイテム5 メジャー

長さのチェックをするために欠かせない道具です。

洗濯機や冷蔵庫などの大型家具を搬入したい時はドアのサイズと搬入場所のサイズを測っておきます。

また、すぐにカーテンを付けたいときはカーテンレールのサイズを測ります。

他にも、床から窓までの高さを測ったり、コンセントからテレビを置く位置までの距離を測ったりして、家具をうまく置けるように調べることができます。

お役立ちアイテム6 方位磁針やスマホのアプリ

日当たりや方角が気になる時は、方位磁針を持って行くと良いでしょう。

スマホのアプリでも向きを調べることは可能です。

間取り図の方角と照らし合わせて、合っているかどうか実際に調べてみると安心です。

お役立ちアイテム7 ビー玉

部屋の中心でビー玉を置いてみると、傾きがわかります。

ビー玉がとどまっていれば、水平が保たれているので安心ですが、コロコロと一方に転がってしまう場合はお部屋が傾いていて不安です。

お役立ちアイテム8 身分証明書や印鑑

内見だけで終了するなら必要ありませんが、「ほぼ確定」の状態で内見をするなら、申し込みのために持っておいた方が安心です。

申し込みには、免許証などの身分証明書や印鑑が必要です。

これらのアイテムは必要に応じて準備し、内見当日に持って行くようにしましょう。

内見でのチェックが安心材料に!快適な一人暮らし生活を送ろう

内見は、引越し前に自分の目で確かめることができるお部屋の最終確認です。

生活の基盤となるお部屋探しは、内見での入念なチェックが欠かせません。

快適に一人暮らしをスタートさせるために、チェック項目を一つ一つ確認していきましょう。

紙の物件情報だけだと、あまりピンと来なかった物件が、内見でしっくりくることがあります。

また、内見がきっかけで、第1候補の物件よりも第3候補の物件が選ばれることもあり、実際に見学しに行く効果は大きいといえます。

気に入った物件は、ぜひ内見してみてください。

内見で素敵なお部屋と出会えると良いですね。

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