一人暮らしでペットを飼う時の注意点と「ペット可」物件の探し方

一人暮らしを始めて、ちょっと寂しいな…と感じたとき、ペットとの暮らしを想像すると、とてもワクワクします。
ただ、気分が高揚したまま、思いつきでペットと暮らし始めると、予想外の出費やトラブル、問題行動などで悩まされる事があります。
実際に、「住んでいる物件がペット禁止だった」、「ペットが病気になって出費が高くなった」など、ペットに関連するトラブルは起こっています。
ペットを飼い始める前に、「ペットを飼うとはどういうことなのか」を、しっかりと知っておく必要があります。
ここでは、ペットを飼う際の5つの注意点や、「ペット可」の賃貸についてご紹介し、おすすめのペットについてご提案します。
Contents
何に気をつけたら良い?一人暮らしでペットを飼う際の注意点
一人暮らしを始めると強く感じるのが「孤独感」です。
趣味や勉強、仕事などに忙しい時間があれば、寂しさを感じること無く過ごせます。
しかし、家にいても何もすることが無いという人は、寂しさを埋める「何か」が必要です。
その一つとして、「ペット」を飼い始める人もいます。
ただし、賃貸物件で過ごしているのであれば、ペットを飼うときに注意する点があります。
ペットを飼うときの注意点5つ
ペットを飼うときは以下の5つの注意点を知っておきましょう。
- 注意点1 賃貸物件が「ペット可」であることを確認する
- 注意点2 ペットが独りぼっちになる時間を考慮
- 注意点3 どのくらい費用がかかるか知っておく
- 注意点4 何かあったときに頼れる人がいるか考える
- 注意点5 ペットが最期を迎えるまで飼う気持ちを持つ
それぞれ、具体的な内容を見ていきましょう。
【注意点1 賃貸物件が「ペット可」であることを確認する】
ペットと暮らすためには、住んでいる(もしくは住む予定の)賃貸物件が「ペット可」であることが必須です。
物件によっては、「ペット相談可」となっているところがあり、ペットの種類によって対応できる場合とできない場合があります。
「ペット可」となっている場合でも、小型犬や猫は対応できても、大型犬は対応できないということがあります。
気に入った物件を見つけたら、まずは飼っているペットは対応できるかどうかを聞いてみるようにしましょう。
間違っても勝手にペットを飼わないように気をつけて下さい。
「ペット不可」なのに、こっそり犬を飼っていては契約違反でトラブルの元です。
愛情を持って育てていたペットを手放さなくてはいけなくなったり、強制退去させられたりして、辛い事態に追い込まれてしまいます。
【注意点2 ペットが独りぼっちになる時間を考慮】
一人暮らしでペットを飼うということは、飼い主であるあなたが家にいない時間は、ペットが独りぼっちになるということです。
ハムスターやインコなど、留守にしていても飼いやすいペットなら留守中の行動を気にすることはあまりありません。
しかし、犬や猫だと、飼い主の留守中に部屋中を走り回って散らかしてしまうことや、壁を傷つけてしまうこともあります。
また、犬の場合、遠吠えがひどい時期があるので、留守中に遠吠えされていては、近所迷惑になってしまいます。
さらに、部屋の温度には気をつける必要があります。
夏場にエアコンを付けずにいたら、かなり蒸し暑くなってダウンしてしまうように、温度は過ごしやすさを左右します。
ペットによっては、短時間なら留守番できるコ、長時間でも留守番できるコなど、さまざまです。
初めのうちは、なるべくペットを独りぼっちにしないよう、配慮してあげましょう。
【注意点3 どのくらい費用がかかるか知っておく】
ペットを飼うとき、イメージが浮かびやすいのは「餌代」です。
しかし、そのほかにもペットを飼うことでかかる費用はたくさんあります。
ペットが一緒に暮らすとなると、賃貸物件では毎月の賃料がアップしたり敷金がアップ(倍額)したりするなど、家賃面で高くなる場合が多いです。
また、餌やおやつ等の食費に加えて、予防接種費用などがかかるため、思った以上に飼育費用がかかります。
もし、初めて犬を飼うのであれば、初期費用として以下のものがあります。(犬の購入費は除きます)
- 畜犬登録費…3,000円ほど(東京都の場合)
- 狂犬病予防接種…3,500円前後
- 健康診断費…2,000~30,000円(検査内容による)
- 混合ワクチン接種費…6,500~8,000円ほど(接種内容による)
- 生活用品費…2~10万円(首輪やリード、ケージなど)
こうしてみると、ペットを飼うということは、その分お金がかかることがわかります。
一緒に暮らしていくために、どのくらいの費用が必要なのか、事前にチェックしておくことをおすすめします。
【注意点4 何かあったときに頼れる人がいるか考える】
飼い主が何らかの理由で不在が続くとき、ペットはどうしたらよいのでしょうか。
たとえば、長期入院になったときなど、ペットの世話をしに帰ってくることはできません。
飼い主にもしものことがあったときに、共倒れにならないよう、ペットのお世話を頼める人を考えておき、日頃から話しておく必要があります。
そうした意味でも、大家さんとペットのことについて、普段から話せる間柄になっていると助かります。
身内が面倒を見に来てくれる時など、スムーズに対応してくれることでしょう。
【注意点5 ペットが最期を迎えるまで命をつなぐ気持ちを持つ】
ここまで、4つの注意点をみてきて「ペットを飼うのは大変そう…」と感じたのなら、ひとまず飼うことはやめておきましょう。
一人暮らしだと、ペットのお世話をするのはあなただけです。
そのため、どうしても負担が大きくなりがちです。
ペットも生き物なので、病気になることもありますし、老いることもあります。
あなた自身も、引っ越しや結婚など、これから人生の転機を迎えることがあるでしょう。
「ペット不可の社宅に引っ越しが決まった」
「結婚相手が動物アレルギーを持っている」
など、飼うことが大変になって飼えなくなる場面も少なからずあります。
そんなときに、ペットを「捨てる」のではなく、誰かに「飼ってもらう」まで、代わりにお世話してくれる人を探す気持ちを持っていることが大切です。
ペットの多くは、人間の寿命よりも短い期間しか生きられません。
ペットの生涯を考えて計画的に寄り添っていけるよう、命を守る強い気持ちでペットを迎えるようにしましょう。
飼っても大丈夫?「ペット可」の賃貸について知っておこう
「ペット可」の賃貸物件では、ペットが生活するのに便利な環境が整っている所があります。
例えば、ペット用(主に犬)の洗い場が設けられていたり、遊び場が設けられていたりして、過ごしやすくなっています。
ほかにも、以下のような充実した設備が整っている所もあります。
- バルコニーが広めに作られている
- 床や壁に汚れにくい素材を使っている
- 玄関にリードフックがついている
- コンセントの位置が高めに作られている
- ドアにペットが通れる小さなドアが付いている
- ニオイ対策としてイオン発生器が取り付けられている
こうした物件は、毎月の賃料が高くなったり敷金が高くなったりする傾向があります。
一方、同じ「ペット可」という表記がある賃貸物件でも、特別な設備が整っているわけでもなく、賃料が変わらないという物件があります。
この場合、ペットに重きをおいて設備を整えた物件と違い、普通の物件に「ペット可」という条件だけを付け加えていることが多いです。
そのため、防音性が気になったり、室内の汚れやすさが気になったりすることがあります。
ペットと一緒に暮らす上で、あると便利な設備をリストアップしておくとスムーズです。
一人暮らし&賃貸暮らしにおすすめ!飼いやすいペットの種類
室内を元気に動き回る犬や猫を飼うときは、留守中に散らかさないように配慮するなど、気をつけなくてはいけないことが多いです。
常に誰かが家にいてくれれば安心ですが、一人暮らしではそうはいかないものです。
一人暮らでは、以下のペットが飼いやすくおすすめです。
- 小動物
- 鳥類
- 魚類
それぞれの種類について、詳しくみていきましょう。
おすすめのペット1 小動物
小動物は一人暮らしに人気のペットです。
犬のように散歩の時間を取らなくてもよい点や、大きな声を出さない点が飼いやすいと人気を後押ししています。
小動物のなかでも、ハムスターやウサギは飼いやすく、可愛らしい行動で癒やしてくれます。
ハムスターかウサギかで悩んだ場合は、それぞれの寿命や特徴を参考に、選んでみると良いでしょう。
【寿命】
●ハムスター…2~3年
○ウサギ…5~10年
※丁寧に育てれば、どちらもそれ以上伸びることもあります。
【体重】
●ハムスター…7~20㎝
○ウサギ…20~50㎝
【特徴】
●ハムスター…初心者でも飼いやすい。歯が強く、ケージをかじって脱走しようとする。品種によっては複数飼いできるものと、できないものがいる。
○ウサギ…神経質なため、環境変化で体調を崩しやすい。トイレのしつけができる。ほとんど泣かない。
このように、お世話が少ない点では共通していますが、特徴がそれぞれ違います。
夜にぐっすり眠りたい人は、ケージをかじったり回し車を走ったりする音が気になるハムスターよりも、ウサギが向いています。
また、引っ越しが多く環境がすぐに変わりやすい人は、ウサギには向いていません。
こうした特徴を抑えながら、自分自身に合ったペットを見つけていくと良いでしょう。
おすすめのペット2 鳥類
鳥類は、ケージの中で飼うことになるので、一人暮らしの限られたスペースの中で飼いやすいのが特徴です。
鳥類のなかでも、セキセイインコはおしゃべりができてコミュニケーションを楽しめるので、一人暮らしのペットとしておすすめです。
2,000~8,000円で購入できる個体が多く、初期費用の負担が少ないのが魅力です。
おすすめのペット3 魚類
魚は他の動物と違って触れあうことがありませんが、鑑賞して癒やされる時間を提供してくれます。
水槽の中で過ごすため、散歩はしなくて良いですし、部屋が散らかる心配もありません。
特に、金魚は餌やりと水替えを定期的にしていれば、元気に育っていくので、時間とお金がなくても飼いやすいペットです。
このように、一人暮らしのお供としておすすめのペットは犬や猫以外にも、色々な種類があることがわかりました。
今住んでいる賃貸物件が「ペット不可」となっていても、飼う個体の種類によっては大家さんと相談してOKをもらえる場合があります。
どうしてもペットが欲しい場合は、自分の好みに合わせて飼いやすいペットを探してみてください。
自宅に広がる癒しの空間 一人の時間をペットと共に歩んでみよう
一人暮らしでペットを飼うと、独りの寂しさが解消し、楽しい日々が送れることでしょう。
しかし、ペットのいる空間を快適に過ごすためには、様々な注意点や居住の条件があることがわかりました。
ここで、もう一度今回ご紹介したことをおさらいしていきましょう。
●注意点1 賃貸物件が「ペット可」であることを確認する
●注意点2 ペットが独りぼっちになる時間を考慮
●注意点3 どのくらい費用がかかるか知っておく
●注意点4 何かあったときに頼れる人がいるか考える
●注意点5 ペットが最期を迎えるまで飼う気持ちを持つ
【居住の条件を確認する】
「ペット可」の中身について知る…ペットに快適な設備が整っている所と、特に設備は整えていない所がある。
【一人暮らしにおすすめの飼いやすい種類】
●小動物(ハムスターやウサギなど)
●鳥類(セキセイインコ)
●魚類(金魚)
一人暮らしでペットを飼うときは、全ての注意点について知っておき、自分で対応していかなくてはいけません。
品種によっては寿命が短いものや、長いものがあり、ライフスタイルの変化を共に過ごすペットもいます。
「ペットと一緒にどのように暮らしたいか」をよく考え、飼育できる個体を選びましょう。
ペットと共に楽しい時間を過ごせると良いですね。

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