毛布を洗濯する方法。洗濯機や手洗い、コインランドリーで洗うコツ

毛布を洗濯する方法。洗濯機や手洗い、コインランドリーで洗うコツ
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毛布は毎日使う人がほとんどでしょう。特に、寒い時期は欠かせない寝具です。

毛布に汚れや臭いがなければ、洗濯しない人もいるかもしれません。また、一人暮らしで忙しい日が続いていると、毛布を洗濯するのは面倒ですよね。

しかし、ほぼ毎日使う毛皮にはホコリや皮脂、ダニなどが隠れており、想像以上に汚れています。肌に触れるものなので、定期的に洗濯しましょう。

そこで今回は、毛布を洗濯する方法についてご紹介します。自宅やコインランドリーで洗濯するポイントや、クリーニングにかかる料金などをお伝えするので、参考にしてみてくださいね。

毛布を洗濯する頻度。洗えない毛布は月に数回陰干しを

ほぼ毎日毛布を使っていると、いつ洗濯すればいいのか分からない人もいますよね。まずは洗濯する頻度についてご紹介します。

毛布は月1回洗濯するのがおすすめ

厚生労働省の「旅館業における衛生等管理要領」において、毛布は次のような衛生管理が望ましいと記されています。

  • 日光消毒と十分なはたきを適切に行なう
  • 1月に1回以上、およそ60℃30分間加熱乾燥する

この管理要領を参考にすると、家庭で使う毛布を洗濯・乾燥する頻度は1ヶ月に1度で良いでしょう。

人は寝ている間、一晩で約200cc(コップ1杯ほど)の汗をかくといわれています。清潔な状態を保つため、月に1度は毛布を洗濯するのがおすすめです。

洗濯できない毛布は陰干しか、クリーニングに依頼を

毛布の素材によっては、洗濯できないものもあります。洗濯できない毛布は月に数回陰干ししたり、風を当てたりすると湿気や臭いを予防することができます。

または、クリーニング店で毛布を洗えるか相談してみてください。お店によっては洗濯に応じてくれるでしょう。

まずは毛布の洗濯表示をチェック!洗濯できる・できない素材

毛布の臭いや汚れが気になっても、素材によっては洗濯できません。洗濯表示をチェックして、洗濯できる毛布なのかきちんと確認しましょう。

どの方法でも洗濯できる毛布

洗濯表示に桶や洗濯機のマークがあれば、基本的に洗濯機やコインランドリー、クリーニングのどの方法でも洗濯できます。

洗濯表示

数字は水温の上限を示しています。「40」と書かれていれば、40℃を限度に水やお湯を使って洗濯します。

ただし、「弱」または二重線が書かれていれば、洗濯機の「ドライコース」「手洗いコース」など優しく洗うコースを選びましょう。コインランドリーは避けるのが無難です。

洗濯表示

手洗いまたはクリーニングで洗濯する毛布

洗濯表示に「手洗イ」または手のひらが書かれている場合は、手洗いかクリーニングで洗いましょう。

洗濯表示

自宅で手洗いする際は「手洗イ」の文字があれば水温30℃を限度に、手のひらの絵があれば40℃を限度に洗いしましょう。

手洗いを推奨する毛布はデリケートな素材が使われているものが多いため、もし手洗いに不安があればクリーニングに出すのもおすすめです。

クリーニングに出すのが望ましい毛布

桶のマークに×印がついている毛布は、水洗いすることができません。

洗濯表示

このマークがある毛布を自宅やコインランドリーで洗濯すると、生地が傷ついてしまいます。ウールやカシミヤなどの繊細な素材が使用されているため、クリーニングに出しましょう。

高価な毛布や洗っても汚れが落ちない毛布も、クリーニングに出すのがおすすめです。素材を傷めず、汚れをキレイに落としてくれるので、まずは相談してみましょう。

乾燥機を使えるか、事前にチェックする

四角形に丸があるマークは乾燥機を表しています。×印がある毛皮には乾燥機を使えないので、注意しましょう。

洗濯表示

洗濯表示に「タンブル乾燥禁止」「タンブラー乾燥はおやめください」などの注意事項がある毛布も乾燥機を使用できません。

洗濯表示についてはコチラも参考にしてください。

洗濯表示記号の意味。一人暮らしを始める前に知っておこう!

キレイに仕上げるため、毛布の洗濯前に確認する項目

洗濯表示や説明書をチェックして洗濯できる毛布だと分かっても、洗う前に確認してほしいことがあります。よりキレイに仕上げるため、洗濯前に次の項目も確認しておきましょう。

髪の毛や糸くず、ホコリ

毛布を水に浸すと、髪の毛や糸くずは取りにくくなります。毛布を見て髪の毛や糸くずなどがついていれば、事前に取っておきましょう。

目に見えないホコリも、先にある程度取り除くことができます。物干し竿やベランダに毛布をかけて、布団叩きなどで軽く叩きましょう。

毛布を叩く場所がなければ、掃除機でホコリを取ることをおすすめします。

目立つ汚れやシミ

毛布に目立つ汚れやシミがある場合には、洗濯前に落としましょう。

汚れやシミがある部分に洗剤を少量しみこませ、5分ほど置きます。時間が経ったら、タオルや布巾で洗剤を拭き取りましょう。

汚れがひどい部分は洗剤をしみこませた後、タオルやブラシで軽く叩いて汚れを落とします。

色落ち

中には色落ちする毛布もあります。色落ちして大切な毛布を台なしにしないためにも、洗濯前に確認しておきましょう。

毛布の端など、目立たない部分に中性洗剤をつけます。数分待ち、ティッシュやタオルを当てて色が移らなければ、色落ちしないと判断できます。

色落ちの心配がある毛布は、優しく洗える中性洗剤がおすすめです。中性洗剤をつけて色が移らないかチェックしましょう。

洗濯機で毛布を洗う方法や、ダメージを抑えて洗うポイント

自宅で毛布を洗うとしたら、洗濯機を使う方法を思い浮かべる人が大半でしょう。洗濯機で毛布を洗濯する方法や注意点、ダメージを抑えて洗うポイントをご紹介します。

洗濯機の説明書で、洗える毛布のサイズや重さを確認

毛布をたたむと分厚くなるため、洗濯機に入らないことがあります。一人暮らしで使う洗濯機は比較的小さいので、注意が必要です。

洗濯機の説明書を読むと、洗える毛布のサイズや重さが書かれている場合があります。確認しておきましょう。

なお、容量7kgの洗濯機でシングルまたはダブルサイズの毛布1枚が目安です。

毛布を押し込まずに洗濯機に入れて少し余裕があれば、基本的には洗濯できます。無理に毛布を押し込むと洗濯機が故障する可能性があるので、避けてください。

ダメージを防いでくれる中性洗剤がおすすめ

洗濯表示で中性洗剤が指定されている毛布やダメージが気になる毛布は、中性洗剤で洗濯しましょう。

中性洗剤はおしゃれ着用洗剤とも呼ばれ、ダメージを防ぎながら洗濯できるという特徴があります。

衣類を洗う際、アルカリ性の洗剤を使うのが一般的です。しかし、毛布はアルカリ性に弱い素材が多いため、特に指定がない毛布も中性洗剤をおすすめします。

洗濯キャップや洗濯ネットが必要か確認を

毛布の洗濯表示や洗濯機の説明書に、洗濯キャップまたは洗濯ネットが必要と記されていれば必ず用意しましょう。

洗濯ネットと洗濯キャップは併用しない場合がほとんどです。洗濯機の説明書を読み、どちらを使用するのか確認してください。

毛布をそのままの状態で洗濯機に入れると傷ついたり、洗濯機がうまく回らなかったりする可能性があります。特に記載がない場合も、洗濯ネットに入れるのがおすすめです。

毛布の汚れやすい部分を下にして洗濯ネットや洗濯機に入れると、汚れが落ちやすくなります。次のように折りたたむのがおすすめです。

毛布のたたみ方

  1. 汚れやすい部分を表にして、縦半分に折る
  2. 端をそろえ、ジャバラ状にたたむ
  3. 汚れやすい部分を下にし、洗濯機に入れる

洗浄力が低いコースを選ぶ

洗濯機の説明書に従い、コースを選びます。

  • 毛布コース
  • 大物洗いコース
  • 手洗いコース

など、洗浄力の弱いコースを選ぶのが一般的です。

指定されたコースがない場合は、ドライコースがおすすめです。傷つくリスクを抑えるため、脱水時間は短くしておくのもポイントです。

毛布を乾燥する時のポイント

生乾きの状態だと雑菌や臭いの元になるので、毛布を洗濯した後はしっかり乾かすことが大切です。

しかし、毛布に直射日光を当てると色あせるものもあります。洗濯表示を見て、陰干しのマークがあれば日陰で干しましょう。

洗濯表示

物干し竿2本を使い、M字型になるように毛布をかけると風通しが良くなり、早く乾きやすくなりますよ。

毛布を触って乾き具合を確かめ、裏返しながら乾燥すると、毛布全体をまんべんなく乾かすことができます。

毛布を洗濯機で洗う手順

これまでのポイントを踏まえて、洗濯機で毛布を洗う方法をまとめます。

洗濯機で毛布を洗う手順

  1. 毛布をたたみ、洗濯ネットに入れる
  2. 汚れやすい部分を下にして、洗濯機に入れる
  3. 洗剤を入れる
  4. 「毛布コース」など適切なコースを選び、洗濯する
  5. 2本の物干し竿を使い、M字型で干す

洗濯キャップを使用する場合、洗濯ネットは不要の可能性が高いので注意しましょう。詳しくは洗濯機の説明書を確認してください。

毛布を手洗いする方法。脱水OKか、必ず洗濯表示のチェックを

洗濯機に毛布が入らない場合や、洗濯表示に手洗いのマークがある場合は、浴槽で洗いましょう。

浴槽で毛布を洗う方法

  1. 毛布全体が浸かるぐらい、浴槽に水またはお湯をはる
  2. 浴槽で洗剤を溶かした後、毛布を入れる
  3. 毛布を足で踏み洗いし、水が汚れたら新しい水に入れ替える
  4. 数回水を入れ替え、水が汚れなくなるまで踏み洗いする
  5. 浴槽のフチに毛布をかけ、脱水する
  6. 物干し竿にM字型で干す

汚れている部分が外側になるように毛布をジャバラ状に折りたたんでから入れると、汚れが落ちやすくなります。

脱水した後に毛布を絞ると、早く乾きます。ただし、次のマークがある毛布は絞ってはいけないので、濡れたまま干しましょう。

洗濯表示

手洗いのマークがある毛布は繊細な素材が使われている場合が多いため、脱水禁止の可能性があります。洗濯表示や注意事項を忘れずにチェックしましょう。

コインランドリーで毛布を洗濯・乾燥する方法やポイント

一人暮らしだと洗濯機も浴槽も小さく、毛布を洗いにくい人もいるでしょう。コインランドリーの大きな洗濯機を使って洗うのもおすすめです。

コインランドリーで毛布を洗濯する方法は、自宅で洗うよりも簡単です。

コインランドリーで毛布を洗う手順

  1. 毛布を洗濯機に入れる
  2. 洗剤が必要なら入れておく
  3. お金を投入し、ボタンを押してスタート
  4. 洗濯が終わったら毛布を取り出し、乾燥する

コインランドリーで毛布を洗濯する場合、基本的に洗濯ネットは必要ありません。

洗濯表示に「洗濯ネット使用」と書かれている場合、またはダメージを受ける心配があれば、洗濯ネットに入れましょう。

洗剤が自動で入る洗濯機もありますが、中には自分で入れるものもあります。用意する場合は中性洗剤がおすすめです。

選ぶ洗濯機の容量は以下を参考にしてみてください。毛布1枚30〜40分、2枚では40〜50分が目安です。

洗濯機の容量 毛布の枚数
8kg 1枚
14kg 2枚

毛布を乾燥機にかける時間の目安や注意点

乾燥機を使える毛布も1枚なら30〜40分、2枚なら40〜50分が目安です。大きめの乾燥機を選びましょう。

コインランドリーの乾燥機は家庭用の乾燥機よりも高温のため、ダニ退治や脱臭につながります。

洗濯表示に「タンブル乾燥禁止」と書かれている場合、乾燥機の使用は控えましょう。帰宅後に物干し竿で干してください。

コインランドリーで毛布を洗濯・乾燥する際の料金の目安

コインランドリーで毛布を洗濯する場合、料金の目安は次の通りです。

毛布の枚数 時間 料金
1枚 約30〜40分 約500〜600円
2枚 約40〜50分 約700〜900円

乾燥機を使った時の料金の目安は、以下を参考にしてみてください。自宅の洗濯機で洗濯し、乾燥はコインランドリーで行なうのもおすすめです。

毛布の枚数 時間 料金
1枚 約30〜40分 約400〜700円
2枚 約40〜50分 約500〜800円

なお、洗濯から乾燥まで行なうと、約1,000円が相場です。

水洗い禁止の毛布はクリーニングに依頼を。料金と時間の目安

毛布の洗濯表示に水洗い禁止と書いている場合、自宅やコインランドリーで洗濯できません。クリーニングに出しましょう。

クリーニングはプロの技術により、負担が少ない方法で汚れをキレイに落としてくれます。シミ抜きや、自宅では落ちない汚れに応じることもありますよ。

ただし、専門的な技術で仕上げるため、時間も料金もかかります。一般的には仕上がるまで1〜2週間ほどかかり、毛布1枚あたり1,000〜2,000円が相場です。

シミ抜きは別料金の場合が多く、二重毛布は料金が高くなります。

厚手で重い毛布や大きな毛布は、クリーニングの集荷サービスが楽です。手間賃が含まれるため店へ持ち込むより料金は高くなりますが、持ち運びする手間がありません。

定期的に洗濯して、清潔な毛布をキープしよう!

毛布を洗う時は最初に洗濯表示を確認して、ダメージを与えないように適切な方法で洗いましょう。

一人暮らしで使う洗濯機では、毛布が入らないこともあります。大きな毛布や厚手の毛布は、コインランドリーまたはクリーニングを利用するのもおすすめです。

毛布を洗濯するのは大変ですが、毎日使うものなので定期的に洗って清潔に保ちましょう。

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