自分でお気に入りのニットを洗濯する方法。注意点と干し方

自分でお気に入りのニットを洗濯する方法。注意点と干し方
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セーターや手袋、マフラーなど、寒い季節にはニットが活躍しますよね。気温が低い日が続くと、毎日手放せないという人も多いでしょう。

ニットを使っていれば、ホコリや皮脂などの汚れがついてしまいます。頻繁に使えばその分付着する汚れも多くなるため、洗濯して清潔に保つことが大切です。

しかし、綿で作られたシャツやトレーナーなどとは異なり、「ニットはあまり洗濯しない」という人もいますよね。一人暮らしで初めて寒い時期を迎え、ニットの洗濯方法が分からない人もいるでしょう。

そこで今回はセーターやマフラーなど、ニットの洗濯方法についてご紹介します。ニットのアイテムによって注意点が違うので、お手入れ前にぜひチェックしてくださいね。

洗濯表示を必ずチェックして、自宅で洗濯できるニットか確認

ニットは繊細な素材が使われていることが多く、水洗いできないものもあります。洗濯する前に、必ず洗濯表示を確認しましょう。

洗濯表示の意味や、自宅で洗濯できるニットとできないニットの特徴をお伝えします。

自宅で洗濯できるニット

洗濯表示を確認し、桶に「手洗イ」の文字または手のマークがあれば、手洗い可能であることを意味しています。優しくニットを手洗いしましょう。

選択表示

洗濯表示に桶や洗濯機のマークがあり、「手洗イ」の文字や手のマークがなければ、洗濯機で洗うことができます。手洗いでも洗えます。

選択表示

下にある横線は洗濯時の力を表しています。1本線なら弱い力、2本線なら非常に弱い力で洗濯しましょう。

線なしまたは1本線の場合は洗濯機の標準コースで洗えますが、2本線では「手洗いコース」「ドライコース」などの優しく洗うコースを選んでください。

数字は水温の上限を示しており、「30」と書かれているなら30℃を限度に洗濯しましょう。

自宅では洗濯できないニット

洗濯表示の桶のマークに、×が書かれていることがあります。水洗いできず、家庭では洗濯できないため、クリーニングに出しましょう。

洗濯表示

また、次のような装飾がついたニットも水洗いせず、クリーニングに出しましょう。

  • スパンコールがついたもの
  • 刺繍されているもの
  • 革素材が使われているもの
  • 毛皮(リアルファー)が使われているもの

どれもデリケートな装飾や素材のため、クリーニングに任せて傷むリスクを避けることをおすすめします。

洗濯表示についてはコチラも参考にしてください。

洗濯表示記号の意味。一人暮らしを始める前に知っておこう!

ニットの基本的な洗濯方法と干し方。トラブルを防ぐポイント

手袋やマフラーなど、ニットにはさまざまなアイテムがあります。まずはニットの基本的な洗濯方法や干し方をご紹介します。

どのニットにも共通している注意点も、しっかり確認しましょう。

30℃のぬるま湯で洗う

ニットは大変デリケートな素材のため、ぬるま湯で洗濯しましょう。高温のお湯で洗うと縮む可能性があります。

ニットを洗濯する時のぬるま湯は、およそ30℃が適しています。手で触って「少しぬるい」と感じるぐらいが目安です。

温度差が激しくてもニットは縮む可能性があるため、手洗いする場合は時間をかけずに洗ってください。できれば5分以内で洗い、長くても10分で終わらせましょう。

中性洗剤で優しく洗う

ニットを洗濯する時は、中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)を使います。衣類の洗濯でよく使用する弱アルカリ性洗剤よりも洗浄力は弱いですが、繊維を優しく洗えるという特徴があります。

ニットはウールやカシミアなど、デリケートな繊維が使われます。中性洗剤で洗濯すれば、繊維に与えるダメージが少なく、毛羽立ちを防ぐ効果も期待できます。

手洗いでも洗濯機を使って洗う時でも、ニットは中性洗剤で洗いましょう。

色落ちするものは個別で洗う、または同系色のものと洗う

ニットは色落ちしやすいものが多く、注意が必要です。自宅で洗濯する場合、洗濯表示の注意書きもしっかりチェックしましょう。

  • 色落ちすることがあるため、他の物との洗濯は避けてください
  • 洗うと色落ちする場合があります

などと記載されていれば、色落ちするニットを個別に洗濯するか、同系色のニットをまとめて一緒に洗濯しましょう。

色柄物や濃い色のニットは色落ちしやすいため、不安な人は事前にチェックするのもおすすめです。ニットの目立たない場所に洗剤をつけて5分置き、白い布でこすって色が移れば色落ちします。

洗濯機を使う時は必ず洗濯ネットに入れる

洗濯機を使用する際は、必ず洗濯ネットにニットを入れましょう。洗濯ネットは摩擦や縮みを防いでくれます。他のニットとこすれて傷んだり、毛玉ができたりするトラブルも防ぎます。

洗濯ネットはできるだけ、ニットのサイズとぴったり合うものを選びましょう。大きな洗濯ネットを使うと洗濯中にニットが動いてこすれ、毛玉ができやすくなります。

ニット用の洗濯ネットもあるので、洗いたいアイテムによってうまく使い分けてみてくださいね。

汚れが気になる部分は事前に落とす

マフラーや手袋などニットを使ったアイテムは肌に触れる機会が多いため、汚れやすくなります。汚れが特に気になる箇所は、事前に汚れを落としておきましょう。

セーターの裾や袖、手袋の指先など、汚れが目立っている場所は中性洗剤を直接つけて、つまみ洗いします。指でつまんで汚れた部分をこすると、汚れが浮き上がって落ちやすくなります。

ひどい汚れは酸素系漂白剤を使うのもおすすめです。規定量に従って洗濯桶などに酸素系漂白剤を溶かしたら、ニットを入れておよそ1〜2時間つけ置きします。

ニットを手洗いする基本的な方法

セーターやマフラーなど、ニットによって手洗いする方法に細かい違いはありますが、基本的な方法は次の通りです。

用意するもの

  • 洗濯桶
  • 中性洗剤
  • バスタオル
  • (必要な場合は柔軟剤)
手順

  1. 洗濯桶に約30℃のぬるま湯と中性洗剤を入れて混ぜる
  2. 1の中でニットを軽く押し洗いする
  3. 汚れが浮いたらぬるま湯を捨て、ニットを軽く押して脱水する
  4. キレイなぬるま湯に入れ替えてニットを浸し、上から優しく押し洗いしてすすぐ
  5. 柔軟剤を使う場合は、すすぎの最後で使用する
  6. すすぎ終わったら、ニットを軽く押して脱水する
  7. バスタオルでニットを包み、水分を優しく吸い取る

洗う時はもちろん、すすぎや脱水も優しく行なうのが大切なポイントです。強い力でニットを手洗いすると、トラブルの原因になります。

短時間なら、洗濯機で脱水することもできます。洗濯ネットにニットを入れて、30秒〜1分ほど脱水しましょう。脱水のコースを変更できる洗濯機であれば、1番弱いコースに設定します。

ニットを洗濯機で洗う基本的な方法

洗濯機を使えるニットの場合、基本的な洗濯方法は以下の通りです。

用意するもの

  • 洗濯ネット
  • 中性洗剤
  • (必要な場合は柔軟剤)
手順

  1. 洗濯ネットにニットを入れる
  2. 1と中性洗剤、ぬるま湯を入れる(必要なら柔軟剤も入れる)
  3. 「ドライコース」「手洗いコース」など適したコースを選び、洗濯する

脱水は手洗いと同じく、30秒〜1分と短時間に設定しましょう。洗濯機は手洗いよりも洗浄力が強いため、洗濯も脱水も弱いコースを選んでください。

乾燥する時は形を整えて、平干しが基本

ニットの洗濯後、乾かす時は平干しが基本です。型崩れや縮みを防ぐため、丁寧にニットの形を整えてから干しましょう。

また、ニットに直射日光を当ててしまうと変色や日焼け、劣化の原因となるため、陰干ししてください。乾燥機を使うと縮む可能性が高く、使用はおすすめしません。

風通しが良い場所なら、早く乾きやすくなります。室内で干す場合は窓を開け、風通しを良くしましょう。

平干しする場所がなければ、ソファーやビーズクッションの上にバスタオルを敷き、その上にニットを置いて乾かすという方法もあります。

セーター・マフラー・手袋・ニット帽。アイテム別の注意点

ニットのアイテムにより、洗濯や乾燥の注意点が違います。代表的なニットのアイテムであるセーターやマフラー、手袋、ニット帽のポイントについてご紹介します。

セーターやカーディガン

セーターやカーディガンを洗濯する際のポイントは、たたんで洗濯ネットに入れることです。洗濯機を使う時だけではなく、手洗いする時も洗濯ネットに入れることをおすすめします。

ボタンがあれば、留めてからたたみましょう。襟元や袖、ひじ、前身ごろなどの汚れやすい部分を表にしてたたみます。

洗濯表示に「裏返しで洗ってください」などの注意書きがあれば従い、裏返しでたたんでから洗濯ネットに入れましょう。

乾燥する時は平干しが基本ですが、平らに干せる場所がないなら、ハンガーを使って干す方法がおすすめです。ハンガーを2〜3本使い、セーターやカーディガンをかけましょう。

セーターについてはコチラも参考にしてください。

セーターを洗濯する方法。縮めずに洗うコツや型崩れしない干し方

マフラーやストール

マフラーやストールはウール、カシミアなど、繊細な素材が使われている場合があります。優しく洗うのがポイントです。

手洗いでも洗濯機を使用する時でも、優しく洗うことを心がけましょう。洗濯機で脱水する場合は、10〜20秒とより短時間で済ますことをおすすめします。

フリンジがあるマフラーやストールは、バラバラにならないように内側に入れてからたたみ、洗濯ネットに入れましょう。

また、乾かす時にマフラーやストールを吊るすと伸びてしまい、型崩れします。基本通り、平干しにして乾かしましょう。

大きなサイズのマフラーやストールは物干し竿やハンガーなどを2本使い、M字型にかけると風が通りやすくなり、早く乾きますよ。

手袋

ニットの手袋は指先がもっとも汚れやすいため、つまみ洗いで汚れを落とすのがおすすめです。中性洗剤を指先に直接つけて、洗剤のフタなどを使って軽くたたくと、汚れが浮きやすくなります。

ひどい汚れには酸素系漂白剤を使うことができますが、スマホ用の手袋は繊維を傷める恐れがあるので避けましょう。

ビーズやボタンなどの装飾がある手袋は、手洗いをおすすめします。優しく手洗いして、脱水は軽く水気を切り、タオルで残りの水分を吸い取りましょう。

洗濯後に手袋を手にはめて形を整えてから干すと、型崩れを防げます。指先は丁寧に形を整え、装飾があればあわせて整えておきましょう。

ニット帽

ニット帽は汗や皮脂の他、ワックスやファンデーションなどがつき、特に汚れやすいアイテムです。こまめに洗濯して、清潔に保ちましょう。

型崩れを防ぐため、洗う時は強くこすらないようにしてください。

ニット帽も平干しが基本ですが、柔らかい素材のものは内側にタオルを詰めて干すのもおすすめです。形を整えてから干しましょう。

水洗いできないニットはクリーニングへ。料金と日数の目安

水洗いできないニットや、自宅で洗濯するのが難しいニットはクリーニングに出しましょう。

水を使わないドライクリーニングで仕上げるのが一般的で、繊維を傷めにくいというメリットがあります。

頻繁に使うニットは、シーズン中に1〜2回クリーニングに出すのが目安です。あまり使わないニットは衣替えの前に1回出すと良いでしょう。

素材やお店の混み具合によりますが、クリーニングにかかる日数は5〜7日ほどです。料金は以下を参考にしてみてください。

セーター 約400〜600円
マフラー 約500〜1,000円
手袋 約350~700円
ニット帽 約500円〜1,500円

ニットの素材や装飾品によっては追加料金が発生するため、注意しましょう。

防虫や防カビ、静電気防止、花粉防止などのオプションに応じるクリーニング店もあります。料金は加算されるのが一般的です。

ニットを丁寧に優しく洗濯して、長く大事に使おう

ニットは肌や外気に触れ、意外と汚れています。自宅で洗濯できるニットはこまめに洗い、清潔な状態で使いましょう。

しかし、ニットを洗濯すると縮んだり、傷んだりする可能性があります。ポイントは強い力を入れず、優しく取り扱うことです。洗濯機を使う場合は洗浄力の弱いコースを選びましょう。

乾燥させる時は型崩れを防ぐために、形を整えてから平干しするのがポイントです。風通しが良い日陰でしっかり乾かしましょう。

ニットを丁寧に洗濯すれば長持ちしますし、もっと愛着が湧くはずです。きちんとお手入れして、大事に使いましょう。

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