一人暮らしの家賃はいくらぐらい?金額の目安と安く抑える方法

一人暮らしを始めるにあたり、一番気になるのは「負担なく払い続けられる理想的な家賃の目安」ではないでしょうか。目安となる家賃が分かれば、その範囲内で住む場所を探す事ができます。
できれば気に入った物件で理想的な家賃なら言う事無しですが、そうそう上手くはいかないものです。あと数千円、家賃が安ければ…と思う物件も多々あります。そこで、家賃を安くしてもらえるかもしれない方法もご紹介していきましょう。
自分の理想的な家賃とは
素敵な物件や駅チカの物件は山ほどありますが、大体そういう物件は家賃が高くて驚かされます。全ての条件が揃っていて、家賃もお手頃…そんな物件はなかなか探す事ができないのが現実です。無理して良いお部屋を契約してしまうと、後々家賃の負担で苦しむ事も考えられます。
家賃は収入の何割くらいが理想的?
払い続けていける理想的な家賃は、人によって違います。一人暮らしだから…とか、フリーターだから…学生だから…新社会人だから…、という事で理想的な家賃が算出できるわけではありません。
あくまでも、収入によって理想的な家賃が決まるのです。このことを忘れないようにしましょう。同じ社会人でも、勤続年数や給与は全く違います。今現在の手取り額で算出してください。
自分はその程度の家賃しか払えないの!?と驚いた人も多いのでは無いでしょうか。
収入と生活費から家賃を考えてみる
それでは、毎月生活に掛かる費用を出してみましょう。収入の2.5割から3割しか、本当に家賃を捻出するのは難しいのでしょうか?生活費に関しても人それぞれ違いが出て来ます。あまり家にいない人や、男性と女性でも違ってくるでしょう。あくまでも、ここでは目安としてお考え下さい。
1ヶ月の食費は、一人暮らしであれば3万円から4万円ほどになります。食事付きの仕事であったり、自炊を中心とした食生活を送れるのであれば、これ以下に抑える事もできるでしょう。
光熱費は電気・ガス・水道代なので、生活をしていく上で欠かせないライフラインとなります。住む地域によっては、夏はエアコンで電気代が倍以上になってしまったり冬は暖房でガス代がびっくりするほど高くなってしまう事もあり得るのです。年間平均で考えても、月に1万円は少なくとも見ておく必要があるでしょう。
交通費は、職場や学校へ通う為の定期代となります。勤め先で交通費が全額支給されている場合でも、給与の中に含まれているので改めて生活費として出ていくものだと言う認識でいましょう。交通費は住む場所によっても変わって来ます。1万円で済む範囲内で物件を探す事を目標としてみましょう。
娯楽費は、自分のお小遣いですね。服を買ったり飲み会に参加したりと、自由に使えるお金も生活費の一部として考えておきましょう。女子ならお化粧品なども買う必要があり、1万円から2万円あれば十分だと思います。
通信費はスマホの支払いや、Wi-Fi環境に必要な回線費用です。スマホだけならば平均5000円くらいで、ネット回線の通信費用と併せて1万円前後みておきたいところでしょう。
最後に雑費ですが、生活に必要なトイレットペーパーやシャンプーなどの必需品を購入するための費用です。また、病院へ行く事があったり薬を買わなければならなくなったりなど、思いもよらない出費も一人暮らしをしていると当然あります。1万円くらいは見ておいた方がよいでしょう。
多く見積もって、一人暮らしの生活費は約10万円前後になります。あとは家賃の支払いと貯金に充てる事ができるでしょう。生活費の算出から見ても、無理せず貯金しながら一人暮らしをするのであれば、収入の2.5割から3割の家賃で物件を見つけられるのが理想的であると言えます。
家賃以外の費用
賃貸物件を借りる時には、家賃以外にも費用が掛かるのはご存知ですよね。入居する時に掛かる費用には、敷金や礼金、仲介手数料、クリーニング費用、鍵交換費用、保証料などの支払いが予想されます。そして、住み始めてから家賃と一緒に支払っていかなければならない費用が発生する物件もあるのです。
- 共益費
- 管理費
- インターネット回線料
- 町内会費
共益費や管理費は、アパートやマンションの共用部分の電気代や清掃、エレベーターの管理などに充てられる費用です。インターネット回線料は、Wi-Fi付きの物件であれば請求される場合が多いでしょう。町内会は本来任意で入会するものなので絶対に加入しなければならない訳ではありませんが、家賃に町内会費が含まれている場合もあります。
家賃5万6千円、共益費4千円の物件と、家賃6万円のみという物件の場合、家賃6万円で共益費が掛からない物件の方がお得感がありますよね。でも、実は共益費を込みにして家賃を表示している場合もあるのです。
そうすると、入居の際に必要な敷金や礼金などは家賃何か月分という設定をしている場合が多いので、この場合は家賃5万6千円、共益費4千円の物件の方がお得なのです。色々な角度から考えてみて、どの物件が自分にとって損をしないのかも検討してみる必要があります。
家賃を安くしてもらう方法
5万7千円までの家賃が自分の理想だったけれど、気に入った物件が6万円だった場合、あなたは泣く泣く諦めますか?それとも、支払いがきついのを覚悟で契約をするのでしょうか。
そんな時、もし家賃を安くしてもらえるかもしれない方法があるとしたら、ダメもとでも試してみたくはならないですか?ここからは、ひょっとしたら家賃を安くしてもらえるかもしれないとっておきの方法をご紹介していきます。
家賃交渉
もう少し家賃が安ければ、文句なしでここを借りたい!と、思った時「家賃交渉」という方法があります。これは、不動産会社の営業マンから家主さんに事情を話して、家賃を下げてくれるよう交渉してもらうという方法です。
では、どんな物件が家賃交渉で値引きしてもらえる可能性があるのでしょうか。それには物件の空き状況や時期などが関係しているようです。
家賃交渉しやすい時期
この時期は、家賃交渉しても失敗に終わる可能性が高いと言えます。家賃を下げなくても、他に借りてくれる人が現れる可能性が高い時期だからです。そうなると、5月から8月は閑散期となり、家賃交渉しやすい時期と言えます。
周辺の家賃相場を調べておく
明らかに周辺の家賃相場と比べて、この物件は高い!という理由も、家賃交渉の理由として家主さんに伝える事ができます。同じような条件の物件なのに、こちらの方が断然高いとなれば家賃交渉の材料にもなる訳です。
家賃交渉は不動産会社の営業マンがする訳ですが、何もかも営業マンに丸投げしては結果が得られない場合もあります。ただでさえ家賃交渉は難しいと言われているのですから、自ら動いて周辺の家賃を調べて家賃交渉してもらうというのも一つの方法です。
空き部屋になっている期間が長い
空き部屋になっている期間が長いと、家主さんが家賃交渉で首を縦に振る可能性が高くなります。空き部屋の期間がどのくらいなのかは、不動産会社の営業マンに聞けば調べてくれるでしょう。
いくら良い部屋でも入居者が決まらないのは、家主さんにとっては痛いところです。積極的に家賃交渉してもらいましょう。
即入居するつもりがあると伝える
具体的な「即入居」という言葉は、家主さんの心を動かす可能性を高めます。こちらも勝負に出てますが、家主さん側にも収入が掛かっているのです。借りる側の本気度を伝える事で、家賃交渉が成功している例がいくつもあります。
家賃を抑える方法
今は不動産会社へ行かなくても、インターネットで空き物件を確認できる時代です。まずは自分で探してから不動産会社へ…という人も多いのでは無いでしょうか。でも、なかなか自分の理想的な家賃の物件が決められない…そんな時は探し方に工夫をしてみましょう。
ここでは、理想的な家賃で住める物件を自分で探すコツについてご紹介していきますので、参考にしていただければと思います。
駅から少し遠い場所
駅から数分の物件は魅力的ですよね。でも、そう考えているのはあなただけではありません。駅チカの物件は人気があるので、その分家賃も高めの設定になっています。
歩いて5分以内となると通勤通学にとても便利なので魅力的ですが、家賃を抑えたいのであれば15分圏内くらいまで広げてみましょう。お部屋の選択の幅もグンと広がっていくでしょう。
5階建てのエレベーターの無い物件
31メートルを超える高さの建物にはエレベーターの設置義務がありますが、それよりも低い建物にはエレベーターが推奨されてはいても義務がありません。31メートル以下と言えば、1階から5階の高さになります。
5階建てのマンションにはエレベーターの設置義務が無いので、階段のみという物件も少なくありません。5階建てでエレベーター無しの場合、自宅が5階であれば毎回階段で上らなければならないので最上階と言えども人気が低く、家賃が安く設定されている物件が多いです。
4階や5階まで階段で上るのが苦では無いというのであれば、家賃を抑える為にも検討の余地ありです。
それでも、これから毎月払い続ける家賃の事を考えると、間違いなく得になると考えられる物件もあるでしょう。体力に自信があれば5階建て、エレベーター無しは家賃を抑える為の選択肢の一つになるのです。
築年数が古い物件
一人暮らしをするなら、新築物件やここ数年の間に建っている物件に目が行きがちです。誰だって最新の設備の部屋で新しい生活を始めたいところですよね。でも、やはり築年数が経過している物件は家賃が安いので、ある程度妥協したいところでもあります。
但し、築年数が20年、30年と経過しているとは言え、家主さんもメンテナンスをしているので探せば「この感じなら許せる!」という物件とも巡り合う事だってあるのです。外観は古くても、中に入ったらしっかりとリノベーションされていて古臭さが感じられないという物件だってあります。
築年数の経過している物件は数多くありますので、端から築年数でNGにしてしまうのはもったいない話かもしれません。
自分の収入に見合った家賃の物件を探す
一人暮らしを始めようと思って物件探しをすると、一目で気に入る素敵なお部屋もたくさん見る事ができます。ここで生活できれば素敵な毎日が送れる!と夢が膨らむところですが、毎月支払う家賃を忘れてはいけません。
自分の収入に見合ってないお部屋を借りてしまうと、後悔する事になるかもしれません。一度入居してしまうと、高かったからと言って簡単に返品できるというものでは無いのです。慎重に、自分の収入に合った物件をさがしてみましょう。

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