一人暮らしで引っ越しの挨拶は必要?基本のマナーと注意点とは

一人暮らしで引っ越しの挨拶は必要?基本のマナーと注意点とは
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日本では昔から引っ越しの際に「引っ越し蕎麦を配る」風習があったり「向こう三軒両隣への挨拶」がマナーと考えられてきました。

近所付き合いを円滑にするためにも引っ越しの挨拶をすることは大切ですが、今と昔では近所付き合いも変化してきたこともあり一人暮らしの場合は挨拶回りをしないという人も少なくないようです。

そこで今回は、引っ越しの挨拶の基本的なマナーを再確認し、一人暮らしの場合の注意点を詳しく見ていきましょう。

引っ越しの挨拶の基本。挨拶回りをする範囲やタイミングとは

引っ越してきた人から近所への挨拶回りをすることは常識として心得ているかもしれませんが、細かなマナーは曖昧になっていませんか?まずは、引っ越しの挨拶の基本を一緒にチェックしていきましょう。

挨拶回りをする範囲

挨拶回りはどこまでの範囲でする必要があるのでしょうか?一人暮らしの場合はマンションやアパートに部屋を借りるケースがほとんどなので、集合住宅に住む場合の具体的な例も合わせてチェックしていきましょう。

向こう三軒両隣が基本
一軒家の場合は「向こう三軒両隣」が基本で、自分の家の正面から見て向かいにある3軒の家と右隣と左隣の2軒、裏に面する3軒の家にも挨拶しておくと良いでしょう。
集合住宅の場合は上下の部屋にも挨拶を
集合住宅の場合は、両隣の部屋だけでなく上下に接する部屋の住人に挨拶をすることも忘れないようにしましょう。
大家が近くに住んでいる場合は挨拶しておくと、今後何かトラブルが発生した時に相談しやすくなります。

挨拶回りをするタイミング

引っ越し前後はバタバタと慌ただしくなるので、事前に挨拶回りをするタイミングとポイントを頭に入れておきましょう。

荷物を運び入れる前に挨拶
引っ越し当日はトラックで道を塞いでしまったり、大きな荷物の運び込みでマンションのエレベーターを何度も使って迷惑をかけることが考えられるので、荷物を運び入れる前に挨拶しておくと安心です。
当日に余裕がなければ引っ越し後1週間以内に
引っ越し当日はバタバタと慌ただしくきちんと挨拶へ行く余裕がないことも考えられるので、そのような場合は引越し後1週間以内を目安に挨拶回りを済ませましょう。
訪問する時間帯にも配慮が必要
挨拶回りをする際は訪問する時間帯にも配慮が必要です。早朝や夜間は避けて10時〜18時の時間帯に訪問するようにしましょう。
挨拶回りをする際は訪問する時間帯にも配慮が必要です。早朝や夜間は避けて10時〜18時の時間帯に訪問するようにしましょう。

一人暮らしの世帯は平日の日中は留守で会えないことも考えられるので、留守の場合は時間帯を変えたり土日祝日の日中に訪問してみると良いでしょう。

手土産にする品物

挨拶回りの際に持参する品物にはのしをつけて手渡すことがマナーですが、挨拶が目的なので高価な手土産を選ぶ必要はありません。

金額は500〜1,000円程度のタオルや布巾などの日用品か、小さなお菓子のギフトなどがおすすめです。

挨拶回りをする目的とは?人間関係構築の手助けにもなる

引っ越しの挨拶にはどのような目的があるのでしょうか?何かと顔を合わせて付き合っていくこととなる大家さんや隣人との人間関係構築の手助けとなり、このようなメリットがあるようです。

引っ越しの挨拶をするメリットとは
  • 良い印象を与えてトラブルを回避する
  • 顔見知りになることで災害時などに助け合える
引っ越しのタイミングできちんと挨拶をしておけば良い印象を与えられるので、ご近所トラブルを回避することに役立ちます。

また、顔見知りになっておけば災害時などに近所の住民同士で助け合えるというメリットも考えられます。

防犯面を考慮して…一人暮らしは挨拶回りをしない方が良いことも

引っ越しの挨拶をするメリットを見てみると、何かあった時のために挨拶しておいた方が安心だと思われるかもしれませんが、一人暮らしの場合は「挨拶回りをすること」がトラブルの原因になってしまうケースもあるのです。

一人暮らしの引っ越しで挨拶すべきなのか、防犯面も考慮して詳しく見ていきましょう。

一人暮らしの挨拶回りに潜むリスク

最近は近所付き合いに対する考え方が変化していることもありますし、「挨拶回りをすること」がトラブルの原因になってしまわないよう、ポイントを押さえて引っ越しの挨拶の必要性を考えていきましょう。

一人暮らしを自ら広めるのは危険
挨拶回りをすることで「1人で住んでいること」を自ら広めることになり、嫌がらせや犯罪のターゲットなるリスクが上昇します。特に、女性の一人暮らしの場合は注意が必要です。
挨拶回りが迷惑に思われることも
一人暮らし用の賃貸の場合は、訪問しても居留守を使われたり挨拶回りを迷惑に思う住人も少なくありません。
近所付き合いをしない人が増えている
一人暮らしの部屋は入れ替わりも早く、近所付き合いをしない人が増えていることもあり挨拶回りの必要性がなくなっているのも事実です。
一人暮らしの引っ越しの場合は自分の身は自分で守らなくてはなりませんし、マナーを重んじるあまり防犯面のリスクを上昇させてしまうのであれば、挨拶回りの重要度は低くなるでしょう。

それでも迷う場合は大家や管理人に相談を

引っ越しの挨拶をするメリットとデメリットを知っても、「周りの住人はどうしてきたのか?」など考えると迷ってしまうかもしれません。

そのような場合は、契約時の不動産屋に意見を求めたり、大家や管理人に相談してから挨拶回りをするかどうか決めることをおすすめします。

最近は、不動産屋や管理人も「一人暮らしの引っ越しの挨拶はおすすめしない」場合が多いようです。

近隣の住人と気持ちよく生活するためには配慮を忘れずに!

引っ越しの挨拶をすることでご近所トラブルを回避したり災害時に連携を取りやすくなるなどのメリットはありますが、一人暮らし世帯の場合は自分の身を守るための防犯意識を高く持つことも大切です。

そのため、一人暮らしの引っ越しの場合はあえて「挨拶回りをしない」という考えも懸命な選択だと言えるでしょう。

しかし、挨拶回りをしなかったとしても近隣の住人とお互いに気持ちよく生活するために、共用施設の使い方や騒音対策など、配慮のある行動を心がけていきましょう!

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