一人暮らしの食費はどのぐらい?月の平均額と適した食費の目安

一人暮らしの食費はどのぐらい?月の平均額と適した食費の目安
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「食費が高いのか安いのか分からない」

「もっと食費を抑えたいけれど、どうしたら良いか分からない」

など、一人暮らしでかかる食費について、さまざまな悩みが挙がります。

食費は安ければ良いというものではなく、健康に過ごせるように考えて費用を設定する必要があります。

だからといって、高級品や高いオーガニック食材ばかりを選んでいると、予算をオーバーしてしまいます。

月に使える予算内で、健康的に過ごせる額がバランスの良い食費です。

ここでは、ひと月分の食費の平均額をお伝えし、実際の食費の割り出し方を、手取り額をもとにご紹介します。

また、食費の節約方法について、「自炊あり」と「自炊なし」の目線から取り上げます。

多い?それとも少ない?一人暮らしにかかる平均的な食費

生活の全てを自分の自由に決められる一人暮らしでは、一ヶ月に使って良い生活費をあらかじめ決めておくことが大切です。

あればあるだけ使ってしまう生活をしていては、もしもの時に使えるお金がなく、マイナスになってしまうことがあります。

生活費の中でも食費は、健康に毎日を送るためにとても大切な費目です。

総務省統計局により、家計調査(2019年1~3月)によると、一人暮らしの家計支出(月あたり)の食費の平均額は、以下のようになっています。

  • 34歳までの男女…3万9,776円
  • 35~59歳の男女…4万18円

食費の内訳は以下のようになっています。

34歳までの男女 35~59歳の男女
穀類 1,494 2,689
魚介類 409 1,384
肉類 883 1,712
乳卵類 756 1,345
野菜・海藻 977 2,204
果物 275 802
油脂・調味料 678 1,131
菓子類 2,852 2,670
調理食品 6,493 7,634
飲料 2,897 3,772
酒類 685 3,048
外食 2万105 1万1,520
賄い費 1,271 106

内訳を見ると、自炊のために使う食材費は、35歳までの男女が5,472円、35~59歳の男女が1万1,267円となっており、外食も多くしていることが分かります。

また、どの世代でも菓子類の割合が高くなっています。

それでは、あなた自身の食費について考えてみましょう。

食費はどれぐらいにするべき?「手取りの13~15%」が目安

先ほど、年齢別に一人暮らしの食費の平均額をご紹介しました。

●34歳までの男女…3万9,776円
●35~59歳の男女…4万18円

これはあくまでも平均額なので、自分に適した食費を割り出すには、全体の生活費がどのぐらいかかっているのかを把握することが大切です。

生活費の項目は以下のものがあります。

  • 食費
  • 日用品費
  • 光熱・水道費
  • 被服費
  • 保健医療費
  • 交通・通信費
  • 教養・娯楽費
  • 交際費
  • その他
  • 家賃
  • 貯金

生活費のそれぞれの項目について、詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。→いくら使える?一人暮らし開始時に知っておきたい理想の生活費

これらの生活費をしっかり支払っていくためには、給料よりもオーバーしないように、バランス良く使える金額を振り分けることが大切です。

給料は、税金や保険料が引かれると実際に使える金額が変わってしまうので、それらを差し引いた後の「手取り」で計算をします。

手取りを100%として、他の費目にどのくらいの金額を振り分けたらよいかを考えます。

バランス良く金額を振り分けると、以下のようになります。

  • 手取り…100%
  • 食費…13~15%
  • 日用品費…2~3%
  • 光熱・水道費…5~6%
  • 被服費…3~5%
  • 保健医療費…3~5%
  • 交通・通信費…10%
  • 教養・娯楽費…3~5%
  • 交際費…3~5%
  • 家賃…30%
  • 貯金…10%
  • その他…残り

金額がどこかに偏っていると、我慢することがでてきたり支払いができなかったりして、辛い思いをすることがあるので、生活費を上手に振り分ける目安として参考にして下さい。

食費は、手取りの13~15%になっているので、それぞれの手取り額と食費は、以下のようになります。

  • 手取り15万円の場合…1万9,500~2万2,500円
  • 手取り20万円の場合…2万6,000~3万円
  • 手取り25万円の場合…3万2,500~3万7,500円
  • 手取り30万円の場合…3万9,000~4万5,000円

体の健康を保つためには、月2万以上の食費は確保しておきたいところです。

とはいえ、外食が多いと設定していた食費よりも高額になり、予算をオーバーしてしまうことがあります。

もし、毎日外食で1日に2,000円使っているとしたら、ひと月に6万円が飛んで行ってしまう計算になります。

手取り20万円の人の場合、食費だけで生活費の30%を使ってしまうことになり、他の部分でお金を削らなくてはいけなくなります。

上手に食費を抑えるために、節約方法について知っておくと安心です。

少しでも食費を抑えたい!【自炊あり】の節約方法3つ

食費を節約するにはどうしたら良いのでしょうか。

ここでは3つの方法をご紹介します。

1つ目の方法は「自炊すること」です。

料理が好きな人なら、どんどん調理法や適量を覚えて食費を節約できるようになります。

ただ、料理が苦手な人にとっては「自炊すること」が苦痛と感じてしまうことがあり、なかなか前に進めません。

しかし、料理や後片付けを簡単に済ませる方法を知っておけば、苦手意識が少しずつ薄れていくことでしょう。

食費節約のために、以下の方法で自炊に挑戦してみて下さい。

  • 作るのは簡単なものだけ
  • 電子レンジ調理をする
  • 多めに作って保存する
  • 使う食器は最小限にする

それぞれの方法を少し詳しくお伝えします。

【食費節約方法1 作るのは簡単なものだけ】
レストランで出てくるようなオシャレで手の込んだものを作らなくても、自炊はできます。

自分だけのために作る料理は、簡単で栄養が摂れるものを作りましょう。

冷凍ご飯を温めたものと、具だくさんの味噌汁だけでも一食ぶんが出来上がります。

【食費節約方法2 電子レンジ調理をする】
いまでは、電子レンジ調理が簡単にできるグッズが数多く販売されています。

一人用のパスタが電子レンジで簡単に茹でられるものや、ゆで卵ができるグッズなど、様々なものがあります。(卵は殻のまま電子レンジに入れると爆発するので、調理グッズが欠かせません。)

電子レンジの機種によっては、数品同時に調理できるものがあり、かなり手軽に調理ができるようになっています。

【食費節約方法3 多めに作って保存する】
「食費を抑えたいけれど、忙しくて毎日自炊するのが難しい」というときは、数日~一週間ぶんの量をまとめて作り、保存しておくと便利です。

「作り置き」は、食費だけでなく時間の節約にも貢献します。

【食費節約方法4 使う食器は最小限にする】
「作るのはできる」という人のなかには、後片付けが嫌で料理をしたくない人もいます。

そんなときは、使う食器を最小限にして、後片付けの手間を少なくするのがベストです。

仕切り付きの食器を使ったり、大皿ひと皿に盛り付けたりすれば、片付けと洗いの手間が大幅に縮小されます。

食費節約のためには、自炊を無理なく「続けること」が重要です。

3日坊主で終わらないためにも、簡単で手間なく続けるようにしましょう。

2つめの食費節約方法は、「日にちを決めて自炊すること」です。

どんなに簡単で手間のない方法でも、疲れて帰ってきてご飯支度をするのは大変です。

毎日がハードで、自炊する時間が取れない場合は、学校や仕事のない休日だけ自炊に挑戦してみましょう。

慣れてきたら「作り置き」できる量をまとめて作っておけば、疲れた時に電子レンジで温めるだけで食べられます。

そうして、少しずつ腕が上がれば、疲れていても作れる料理を発見できるかもしれません。

3つめの食費節約方法は「食材をムダにしないこと」です。

せっかく買った食材でも、腐ってムダにしてしまってはお金を投げ捨てているのと同じことです。

1回で食べきるなら適量を作り、「作り置き」するなら食べられる量を作るように努力することが大切です。

そして、こまめに冷蔵庫の中身をチェックし、美味しい状態で食べることを意識していきましょう。

料理は苦手でも食費を減らしたい!【自炊なし】の節約方法

自炊はかなりの節約効果があるため、ぜひ挑戦して欲しいところです。

ただ、やはりどうしても「自炊は無理…」という人もいます。

自炊をせずに食費を節約するには、どうしたら良いのでしょうか。

「自炊をしない」ということは、「外食や出来合いのものに頼る」ということです。

そこで、1日に使える食費を割り出し、なるべくオーバーしないようにすることが大切です。

たとえば、月の食費を3万円にしたい場合、1日968円が使えることになります。

3食全てを外食で済ませようとすると、あっという間に予算オーバーしてしまうので、簡単に済ませたい朝はオートミールやシリアル、しっかり食べたいときはスーパーのお総菜というように、お金を掛けるバランスを考えてプランを立てましょう。

仕事で帰りが遅いとき、スーパーのお総菜売り場では値下げの商品が並んでいるので、そこを狙って購入すると安く手に入ります。

【食費月3万円を「自炊なし」で過ごす例】
朝…オートミールやシリアル 
 ひと月1,500円ぶん=1日48円

昼…外食チェーン店
 ひと月1万3,000円ぶん=1日419円

夜…スーパーのお総菜
 ひと月1万5,500円ぶん=1日500円

このように、1日に使えるお金の目標額を設定しておき、パターン化しておけば、予算オーバーせずに過ごせます。

ただ、毎回同じようなメニューやお総菜ばかりだと、栄養面や添加物が心配になります。

調理しなくても食べられる野菜や果物(ミニトマト、バナナなど)を上手に取り入れながら、乗り切っていきましょう。

収入に見合った食費設定が大切!ゆとりある生活を楽しもう

一人暮らしの食費についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

食事は体調を左右する大切なものです。節約したいからといって、削れるだけ削ってしまっては、体を壊す恐ろしい結果を招くことがあります。

健康的な生活をおくるために、食費と栄養面のバランスが大事なのです。

ここで、もう一度今回ご紹介したことを確認してみましょう。

《食費の平均額》
 ●34歳までの男女…3万9,776円
 ●35~59歳の男女…4万18円

《手取り100%として見たときの食費の割合》
 ●13~15%

〈手取り15万円の場合〉
 1万9,500~2万2,500円

〈手取り20万円の場合〉
 2万6,000~3万円

〈手取り25万円の場合〉
 3万2,500~3万7,500円

〈手取り30万円の場合〉
 3万9,000~4万5,000円

《食費の節約方法(自炊あり)》
 ●自炊を続けること
 ●日にちを決めて自炊すること
 ●食材をムダにしないこと

《食費の節約方法(自炊なし)》
 ●1日に使える食費を割り出す

さて、あなたの先月の食費はいくらでしたか?

もし、おおまかでも実際の食費がわからなければ、外食時や買い出し時のレシートをとっておくなどして、食費を把握するクセをつけておきましょう。

いまでは、レシートを撮影するだけで家計簿が付けられるスマホアプリなど、便利な家計簿アプリが増えています。

手書きでコツコツ家計簿をつけるのが面倒と感じる人にオススメです。

そうして、「実際にかかった食費」と「手取り」とを照らし合わせて、「目安の食費」を上回っていなければ、うまく波に乗っているといえます。

食費をうまくやりくりして、ゆとりを持った一人暮らしライフを送りましょう。

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