一人暮らしの生活費はどれぐらい?開始前に知っておきたい費用の割合

一人暮らしの生活費はどれぐらい?開始前に知っておきたい費用の割合
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月にどのくらいのお金が自由に使えるか、知っていますか?

毎月かかるお金は、人によってさまざまですが、使えるお金の上限があることは、全員共通しています。

一人暮らし生活の中では、時間やお金を好きなように使えるため、上手にやりくりできるよう、自由に使えるお金がどのくらいか知っておくことが大切です。

もし、お金を使いすぎてしまったら、「家賃が払えない…」といった困ったことなってしまうことがあります。

そうならないように、自分に適した金額を具体的に打ち出しておく必要があります。

ここでは、生活費となる費用の項目(費目)を11項目あげ、全体の何%の金額をそれぞれの費目に割り当てればよいのか、ご紹介していきます。

一人暮らしにかかる生活費には何がある?管理したい11項目

一人暮らしを始めると、生活にかかるお金をすべて自分で管理することになります。

そのため、たくさんお金を持っていても、あるだけ好きなことに使ってしまっては、生活できなくなることがあります。

そこで、生活にかかるお金を管理するために、ひと月分の生活費について考えていくことが大切です。

具体的な生活費の項目を見てみましょう。

  • 食費…食材代やレストラン代など、食べることに関わる費用
  • 日用品費…洗剤や日用雑貨などの購入に関わる費用
  • 光熱・水道費…ストーブやエアコン、水道などの使用によってかかる費用
  • 被服費…服や靴などの購入にかかる費用
  • 保健医療費…病院での診察代や保険料などの支払いに関わる費用
  • 交通・通信費…公共交通機関やスマホなどの使用でかかる費用
  • 教養・娯楽費…勉強や趣味にかかる費用
  • 交際費…友達や恋人など、お付き合いのためにかかる費用
  • 家賃…物件の使用料
  • 貯金…貯めておくお金(急な出費の際に使う)
  • その他…習い事の費用や美容院代など

ずらりと並べると、生活にかかるお金がたくさんあることに気がつきます。

それぞれの費用をバランス良く使えるように、生活費にあてるお金の割合を知っておきましょう。

一人暮らしにかかる生活費はどれくらいが理想?割合でみる費用

給料から各種保険料や税金を引いて、手元に残るお金が「手取り」です。

ここで、手取りを100%として、生活にあてる費用を割り出してみましょう。

  • 手取り…100%
  • 食費…13~15%
  • 日用品費…2~3%
  • 光熱・水道費…5~6%
  • 被服費…3~5%
  • 保健医療費…3~5%
  • 交通・通信費…10%
  • 教養・娯楽費…3~5%
  • 交際費…3~5%
  • 家賃…30%
  • 貯金…10%
  • その他…残り

生活費の割合は、人によって異なります。

家賃が少なければ30%よりも少ない割合で良い場合もありますし、食費はあまりかからないという人もいます。

「趣味にお金がかからない」、「たくさん貯金したい」など、それぞれの費用の割合は人によって違うので、上手に加減して割合を決めると良いでしょう。

このように、自分の生活に合わせて生活費の割合を決めておくと、予算オーバーで慌てることがありません。

もし、手取りが18万円であれば、費目によって使えるお金は以下のようになります。

【手取り18万の場合】

  • 食費(13~15%)…2万3,400~2万7,000
  • 日用品費(2~3%)…3,600~5,400
  • 光熱・水道費(5~6%)…9,000~1万800
  • 被服費(3~5%)…5,400~9,000
  • 保健医療費(3~5%)…5,400~9,000
  • 交通・通信費(10%)…1万8,000
  • 教養・娯楽費(3~5%)…5,400~9,000
  • 交際費(3~5%)…5,400~9,000
  • 家賃(30%)…5万4,000
  • 貯金(10%)…1万8,000
  • その他(残り)…1万800~3万2,400

それぞれの費目の内訳について、少し詳しくみていきましょう。

何に使われているの?生活費を分けるときに役立つ費目の内訳

それぞれの生活費が何に使われているのかをみて、割合を決める手助けとしていきましょう。

また、費目ごとに一人暮らし世帯の支出の平均額と比較できるよう、総務省の家計調査(※)で出ている支出の額を提示しています。(「家賃・貯金・その他」の費目を除く)

生活費の割合を決めるために、参考にして下さい。

※…一人暮らし世帯(34歳まで)の家計収支を調べた家計調査(2019年1~3月期)

生活費の費目1 【食費】

生活費における食費の割合と、月あたりの食費の目安は以下のようになっています。

  • 生活費全体の13~15%(手取り18万なら2万3,400~2万7,000円)
  • 家計調査による月あたりの食費…3万9,776円

健康を損なわないよう、減らしすぎに注意したい費目です。食費を2万円代に抑えて健康的に過ごすには、自炊が欠かせません。

一人暮らしの食費については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。→一人暮らしの食費はどのぐらい?月の平均額と適した食費の目安

生活費の費目2 【日用品費】

生活費における日用品費の割合と、月あたりの生活費の目安は以下のようになっています。

  • 生活費全体の2~3%(手取り18万なら3,600~5,400円)
  • 家計調査による月あたりの日用品費(家具・家事用品)…3,063円

洗剤や化粧品など、生活に欠かせない物を購入する費用です。消耗品が多く含まれるため、いかに節約するかが費用を抑えるポイントです。

生活費の費目3 【光熱・水道費】

生活費における光熱・水道費の割合と、月あたりの光熱・水道費の目安は以下のようになっています。

  • 生活費全体の5~6%(手取り18万なら9,000~1万800円)
  • 家計調査による月あたりの光熱・水道費…6,794円

電気・ガス・水道を利用したときにかかる費用です。

水道代は2ヶ月に1度の支払いになる地域もあるので、予算を半分にするなどして、状況に合わせて費用の割合を決めると良いでしょう。

エアコンやストーブの使用で、季節によって波が現われやすい費目です。

そのため、費用がかさみそうな時期は、なるべく多めに見積もっておくと安心です。

光熱費については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。→一人暮らしの光熱費はどのぐらいかかる?年間の平均額と節約方法

生活費の費目4 【被服費】

生活費における被服費の割合と、月あたりの被服費の目安は以下のようになっています。

  • 生活費全体の3~5%(手取り18万なら5,400~9,000円)
  • 家計調査による月あたりの被服費…9,264円

洋服はシーズンに合わせて買い替える人や、ほとんど買わない人など、人によってかかる費用はまちまちです。

ひと月に8,000円ほど予算を組んでおけば、ほとんど買わなかった月の分を翌月に繰り越して値が張る季節もののウエア(スキーウエアやスイミングウエアなど)を購入する費用に充てられます。

生活費の費目5 【保健医療費】

生活費における保健医療費の割合と、月あたりの保健医療費の目安は以下のようになっています。

  • 生活費全体の3~5%(手取り18万なら5,400~9,000円)
  • 家計調査による月あたりの保健医療費…3,532円

ふだん病院にかかることがなくても、予算として組んでおきたい費目です。

もし、使わない月があったとしても、貯蓄に回し、大きなケガや病気など、何かあったときのためにとっておくのが理想です。

生活費の費目6 【交通・通信費】

生活費における交通・通信費の割合と、月あたりの交通・通信費の目安は以下のようになっています。

  • 生活費全体の10%(手取り18万なら1万8,000円)
  • 家計調査による月あたりの交通・通信費…22,601円

電車やタクシー利用などの交通費や、スマホ利用などの通信費で使う費用です。

定期代やスマホ代は固定費(毎月決まって出て行く費用)として消えていくので、できるだけ安く利用できるものを選ぶようにします。

生活費の費目7 【教養・娯楽費】

生活費における教養・娯楽費の割合と、月あたりの教養・娯楽費の目安は以下のようになっています。

  • 生活費全体の3~5%(手取り18万なら5,400~9,000円)
  • 家計調査による月あたりの教養・娯楽費…17,918円

本やテキスト代、趣味のものを集めるコレクション代などの費用です。

ひと月に使える上限を決めておかないと予算オーバーしやすく、注意が必要な費目です。

生活費の費目8 【交際費】

生活費における交際費の割合と、月あたりの交際費の目安は以下のようになっています。

  • 生活費全体の3~5%(手取り18万なら5,400~9,000円)
  • 家計調査による月あたりの交際費…10,510円

人との関わりを持つときにかかる費用です。

友達の誕生日に贈り物を贈ったり、恋人と一緒にデートに出かけたりするなど、人付き合いに欠かせない費目です。

一人が好きな人は大幅に削りがちですが、人との出会いが少なくなってしまうので、ある程度の予算は組んでおきたいところです。

生活費の費目9 【家賃】

生活費における家賃の割合は以下の通りです。

●生活費全体の30%(手取り18万なら5万4,000円)

生活費の中で、一番多くの額を占める費目です。

生活が続けられるか否かは、この家賃がしっかりと支払えるかどうかにかかっている、と言っても言い過ぎではありません。

そのため、手取りからみた割合よりも大幅に予算オーバーしている場合は、もう少し安い物件を探すことも視野に入れておきましょう。

生活費の費目10 【貯金】

生活費における貯金の割合は以下の通りです。

●生活費全体の10%(手取り18万なら1万8,000円)

「生活費で余った分を貯金する」というやり方では、全く貯金ができない月が出てくることがあります。

生活費の一部として予算に組んでおき、前もって貯金をしてしまうことで、しっかりと貯めていくことができます。

生活費の費目11 【その他】

生活費におけるその他の割合は以下の通りです。

●生活費として使ったお金の残り(手取り18万なら1万800~3万2,400円)

他の費目に入らないけれど、支出として出て行く費用です。習い事代やペット代など、生活スタイルに合わせて変わります。

このように、たくさんの費目があり、上手にやりくりできるか不安になってしまうかもしれません。

しかし、一度「使えるお金の上限」を決めておくと、あとはそれを超えないように生活するだけなので、気が楽です。

次に、生活費をいかに超えないようにするか、上手なやりくりの方法についてみてきましょう。

生活費を抑えるにはどうしたらいい?3つの上手なやりくり方法

一人暮らしにかかる生活費の目安ができたところで、それをクリアしながら続けて行くための方法を知っておきましょう。

どんなにバランスの良い目安ができていても、実行力に欠けていてはうまくいきません。

生活費を抑えるためには以下の3つの方法を意識して生活するようにしましょう。

  • 予算を必ず守る
  • 大まかに支出を把握する
  • 気になる費用を定期的に見直す

それぞれの方法について、具体的にみていきましょう。

方法1 予算を必ず守る

決めた予算内で1ヶ月過ごせるように、努力することが大切です。

1ヶ月分の予算がそのまま財布にあると、お金がある安心感から多めに使ってしまうことがあるので、1週間ごとに使えるお金を分けておき、その週ごとに使うのがおすすめです。

たとえば、1ヶ月の予算(先取り貯金額を引いたもの)が15万だとすれば、そこから固定費の「家賃」や「通信費」、「光熱・水道費」などを引いた額を5週に分けて計算します。

すると、

予算15万円-7万円(家賃+通信費+光熱・水道費)=8万円

となり、これを5週分にわけると、以下のようになります。

8万円÷5(週)=1万6,000円

1週間に1万6,000円が使えるという計算になります。

さらに日割りすると、1日に2,285円が使えるので、この予算を毎日守っていけば、困ることはありません。

また、1日の予算が明確なので、毎日少しずつ予算を残しておけば、確実に生活費を抑えることができます。

方法2 大まかに支出を把握する

生活費を抑えるためには、月の支出を把握しておくことが大切です。

レシートに書いてあることを細かく家計簿に書く必要はなく、費目ごとにどのくらい使ったかが分かればOKです。

「食費」、「日用品費」、「被服費」などとカテゴリー分けしたタイトルをノートに書き、それぞれのカテゴリーに合わせてレシートを貼り付けていくだけでも良いですし、スマホの家計簿アプリを利用しても良いのです。

手間になることは続けにくいので、できるだけ簡単に、且つしっかりとお金の使い方を知ることが大切です。

このことが、次でご紹介する「方法3」につながっていきます。

方法3 気になる費用を定期的に見直す

自分のお金の使い方を知ったら、そのままにしておくのではなく、さらに抑えられる費目はないか定期的に見直しましょう。

目安とした予算をオーバーしている費目や予算ギリギリの費目は必ずチェックし、どうすれば生活費を抑えられるかを費目ごとに考えます。

例えば、日用品費がオーバーしているなら、特売日を狙って購入するなどの工夫が必要です。

生活費を抑えるために、これらの3つの方法を暮らしの中に取り入れてみて下さい。

自分に合った生活費とルールを決めて一人暮らしを楽しもう

一人暮らしの生活費についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

「生活費」と一口に言っても、たくさんの費目があることがわかりました。

ゆとりを持って暮らすために、それぞれの費目で使えるお金を設定しておくことがとても大切です。

もう一度、今回ご紹介したことをおさらいしてみましょう。

【理想の生活費の割合】(手取りを100%とする)

  • 食費…13~15%
  • 日用品費…2~3%
  • 光熱・水道費…5~6%
  • 被服費…3~5%
  • 保健医療費…3~5%
  • 交通・通信費…10%
  • 教養・娯楽費…3~5%
  • 交際費…3~5%
  • 家賃…30%
  • 貯金…10%
  • その他…残り

この割合をもとに、実際の手取りに当てはめて費用を設定します。

【手取り18万の場合の生活費例】

  • 食費…2万3,400~2万7,000円
  • 日用品費…3,600~5,400円
  • 光熱・水道費…9,000~1万800円
  • 被服費…5,400~9,000円
  • 保健医療費…5,400~9,000円
  • 交通・通信費…1万8,000円
  • 教養・娯楽費…5,400~9,000円
  • 交際費…5,400~9,000円
  • 家賃…5万4,000円
  • 貯金…1万8,000円
  • その他…1万800~3万2,400円

そして、生活費を抑えるために、以下の3つの方法を実践していきましょう。

【生活費を抑えるためのやりくり方法】

  • 予算を必ず守る
  • 大まかに支出を把握する
  • 気になる費用を定期的に見直す

一人暮らしで使う生活費は項目が多く、支出の管理が難しいと考えがちです。

しかし、一度割合からそれぞれの費目の上限を設定してしまえば、あとは予算内に収めることと、見直すことを繰り返すだけです。

どれかの費目でオーバーしてしまっても、それを別の費目でまかなえれば良いなど、自分なりのルールを作って、楽しくやりくりしていきましょう。

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