一人暮らしのクローゼットや押入れを上手に使う!賢い収納方法
収納スペースをうまく使えずに困ってはいませんか?
雑誌やサイトに紹介されている素敵な収納を真似してみても、なかなかうまくいかないとき、自分が収納したいモノを見つめてみて下さい。
素敵な収納をされている人が持っているモノと、自分が収納したいモノが違うことに気がつくはずです。
持っているモノが違うのに、同じように収納しようとしても、うまくはいきません。
上手に収納するためには、まず自分が持っているモノを見つめ、それに合わせて収納スペースを「仕切ること」が大切です。
ここでは、「クローゼット」と「押入れ」のそれぞれの収納方法について、詳しくご紹介します。
素敵な収納ができるよう、ぜひ参考にして下さい。
Contents
クローゼットや押し入れを上手に使うために「減量」しよう
一人暮らしでは、洋室ならクローゼット、和室なら押し入れというように、作り付けの収納が付いているお部屋がほとんどです。
使いやすい収納にするには、クローゼット・押し入れともに、「仕切ること」が重要なポイントです。
収納スペースに、ただ押し込まれた衣類や鞄は、ごちゃごちゃしていて、どこに何があるのか分かりません。
もともとある上段や下段の「仕切り」をさらに細かく仕切っていくことで、使いやすく見やすい収納ができあがります。
ただし、上手に収納スペースにモノを収めるためには、「減量」が必要です。
「減量」といっても体重では無く、適正量をオーバーしたモノを収納スペースに合わせて、適量に減らしておく必要があります。
いくら上手に仕切っていても、適正量がオーバーしていれば、すぐにごちゃごちゃになってしまいます。
上手な収納アイディアを見ていく前に、ほとんど着ていない服や、使わない鞄などを処分しておきましょう。
こちらの記事では、モノを減らして快適に過ごす方法についてご紹介しています。
ぜひ、一度ご覧ください。→物を減らすと快適に。不要品の手放し方と快適生活を続ける方法
さて、必要以上の衣類や鞄は減らせましたか?
それでは、上手な収納アイディアについて、みていきましょう。
快適な空間へみちびく収納アイディア【クローゼット編】
クローゼットは押し入れと違って奥行が浅く、洋服掛け用のハンガーポールが付いています。
そのため、ほとんど衣類を収納するスペースとして使います。
衣類をハンガーポールに掛けると、コートのように長いものやスカートやシャツのように比較的短いものなど、さまざまです。
クローゼット内の空間を上手に使うには、モノのサイズに合わせて「仕切ること」が大切です。
使いやすい仕切り方として、以下の例が挙げられます。
- 上段…あまり使わない衣類
- 中段…ハンガー掛けの衣類
- 下段…畳んだ衣類
これら3つの中身をみていきましょう。
上段に入れたい「あまり使わない衣類」
上段はハンガーポールの上にある棚を指します。
ここに、紙袋や収納ボックスを使って、普段あまり使わない衣類やオフシーズンの衣類を収納します。
収納ボックスにはハードケースでは無く、ソフトケースを使った方が、万が一落下しても安心です。
中段に入れたい「ハンガー掛けの衣類」
中段には、ハンガーポールを活用して、ハンガー掛けの衣類を収納します。
スカートは左側、シャツは中央、ロングコートは右側、というように、丈の長さを揃えて掛けておくと下段の収納スペースを有効活用できます。
下段に入れたい「畳んだ衣類」
下段には、畳んだ衣類を収納するために、クローゼットの幅や奥行に合わせた収納ケースを使います。
ここでは、奥に入れた衣類が取り出しやすい引き出しタイプの収納ケースがおすすめです。
もし、引き出しが3段積み上がったとしたら、上から順によく使う衣類を収納していくと取り出しやすくなります。
例えば、引き出し上段に下着類や靴下、引き出し中段にボトムス、引き出し下段にたまにしか使わないスポーツウエアなどを収納します。
このように、「仕切ること」に重点をおいて収納していくと、スッキリとしたクローゼットになります。
ただし、引き出しタイプの収納ケースをクローゼットに置くときに、注意して欲しい点があります。
注意!クローゼットの開き方によって引き出しが引っかかる!
引き出しをクローゼットに置くときに注意して欲しい点。
それは、クローゼットの扉の開き方によっては、取り出しにくいデッドスペースがあり、引き出しが開かない状態になってしまう点です。
折り戸式で扉を折りたたみながら開けるクローゼットだと、以下の図のように引き出しと重なってしまう部分があります。
○引き出しと重なってしまうクローゼットの扉
○折り戸式クローゼットを上から見た図
このように、収納スペースには「活用できる部分」と「活用できない部分」があります。
限られたスペースの中で、使いやすくなるように、収納アイテムを購入するときは、「置くスペース」と「収納アイテム」の計測をしっかりとするようにしましょう。
次に、押し入れの収納アイディアについて、みていきましょう。
快適な空間へみちびく収納アイディア【押し入れ収納編】
押し入れは、本来布団を収納するために造られているので、奥行が深いのが特徴です。
クローゼットと違って、生活用品を収納することもできます。
そのため、上手に「仕切ること」ができないと、たちまち物置のように雑多な感じになっていまいます。
また、広さゆえに、収納の仕方はさまざまなパターンがあります。
ここでは、一人暮らしで特に使いやすい収納アイディアについて、ご紹介します。
まず、押し入れの構造として一番上が「天袋」、目線の高さに「押し入れ上段」、中板から下が「押し入れ下段」という造りになっています
押し入れに入れたモノを使いやすく取り出すためには、以下のように、モノを使う頻度に合わせて収納場所を仕切っていくことが重要です。
- 天袋…あまり使わないモノ
- 押し入れ上段…よく使う衣類や布団
- 押し入れ下段…衣類や日用品、季節の家電類
さらに、襖を開閉するときは、右と左のどちらかの面が広く開けられるので、左側の面には衣類、右側の面には布団と日用品というように、ある程度ジャンルをまとめて収納すると取り出しやすくなります。
つまり、左側はクローゼットとして、右側は物置として使うといったイメージです。
天袋には「あまり使わないモノ」を収納しよう
天袋はかなり高い所にあるので、とても使いにくい場所です。
そのため、あまり使わない季節物の品や、使わないけれど手元に置いておきたい品を収納すると良いでしょう。
たとえば、クリスマス用品などのイベントグッズや捨てられない思い出の品をここに収納します。
押し入れ上段には「よく使う衣類や布団」を収納しよう
押し入れ上段は手が届きやすく使いやすい場所です。
しかし、奥行があるので、そのままでは奥のモノが取り出しにくいという欠点があります。
「手前」と「奥」で収納スペースを仕切り、収納力をアップしながら使いやすくする工夫が必要です。
まず、押し入れ左側(クローゼットとして使う面)の収納から考えてみましょう。
【押し入れ左側の収納】
クローゼットとして使うので、ここには衣類を収納します。
ただ、何も収納アイテムがないと、散らかったまま積まれるだけので、「手前」にはハンガーポール、「奥」には棚を置くなどして仕切って使います。
収納棚つきのハンガーポールのように、便利なアイテムがあるので、押し入れのサイズに合わせてチェックしてみると良いでしょう。
そして、以下のように衣類を収納します。
- 「手前」のハンガー…よく使う衣類
- 「奥」の棚…オフシーズンの衣類
こうすれば、取り出しやすく収納しやすいため、頻繁に使っていても散らかりにくくなります。
次に、押し入れ右側(物置として使う面)について、みていきましょう。
【押し入れ右側の収納】
物置として使うので、ここには生活用品や布団を収納します。
もし、衣類がたくさんあって、左側に収納しきれない場合は、ここに収納することもできます。
布団を収納する場合は、「奥」と「手前」を分けずに、そのまま収納します。
収納した布団の上に、さらに収納できるように、ここでも便利な収納アイテムが登場します。
それが、「押し入れ収納用のラック」です。
幅と高さを好きなように調節できるので、押し入れの幅や布団の幅に合わせて使うことができます。
そして、以下の図のように、ラックの下に押し入れ用の収納ボックスを使えば、生活用品の収納スペースとして使えます。
次に、押し入れ下段の収納について、みていきましょう。
押し入れ下段には「衣類や日用品、季節の家電類」を収納しよう
押し入れ下段に入れたモノは、腰をかがめて取る必要があるため、上段よりも使いにくくなります。
そのため、扇風機などの季節の家電類や日用品の収納が向いています。
【押し入れ左側の収納】
ここでも、「手前」と「奥」で仕切って使うと便利です。
「手前」には、上段で収納しきれなかった衣類を収納し、「奥」には扇風機などの季節の家電類を収納すると良いでしょう。
「手前」に収納するときのアイテムは、棚もしくは収納ケースが使いやすいです。
【押し入れ右側の収納】
押し入れの下段・右側には、スーツケースやトイレットペーパー、暖房器具などを収納します。
大きなスーツケースはそのまま入れても取り出しやすいですが、細々したモノを収納する場合は、手前に引き出して使えるキャスター付きのラックが便利です。
このように、押し入れ収納の場合は、左右だけで無く「手前」と「奥」にも仕切りを設けてモノを収納することが大切です。
押し入れ収納の注意点
押し入れ収納するときに注意して欲しい点が一つあります。
それは、一方の襖を開けたときに、モノが取り出しやすいよう、中心にモノを置かないようにすることです。
中心にモノを置くと、左右どちらの襖を開いても取り出しにくく、上手にスペースを活用できません。
中心から左右をしっかりと仕切り、スペースを有効活用しましょう。
自分好みのスタイルに挑戦!押し入れの改造でスペースを活用
押し入れ収納が付いているお部屋では、押入れを改造して布団や衣類以外のものを収納したり、生活スペースを広げたりして活用する方法があります。
改造といっても、賃貸では住まいを元通りに戻して返す必要があるので、傷をつけずに使い方を変えて活用します。
押し入れ改造の例をみていきましょう。
- 押し入れ改造例1 見せる収納
- 押し入れ改造例2 テーブルとして使う
押し入れなのに「見せる」とは一体…と思ってしまいますね。
それぞれの改造例の中身をみていきましょう。
【押し入れ改造例1 見せる収納】
服が好きな人やおしゃれ好きな人は、洋服の量がかなり多いということがあります。
そんなときは、思い切って襖を外し、掛け物の衣類収納にすると、まるでウォークインクローゼットのように押し入れを活用できます。
洋服を掛けるために、ポールをネジで取り付ける必要は無く、キャスター付きのハンガーラックを活用して洋服を掛ければ、簡単で傷がつきません。
襖をはずすことで、「見せる収納」ができ、好きな洋服をコーディネートして飾っておくスペースとしても使えます。
【押し入れ改造例2 テーブルとして使う】
押し入れの収納スペースは大容量のため、活用しきれないという人もいます。
特に、ベッド派の人にとって、押し入れに布団を収納する必要がないため、スペースが余ってしまうということがあります。
そんなときは、衣類や生活用品の収納スペースでは無く、仕事や勉強のスペースとして使うと良いでしょう。
襖をはずして、押し入れの中段を机として使うことで、広く学習スペースとして活用することができます。
本や書類が多い人は、押し入れ中段もしくは下段に棚を置くと、作業効率と収納力がアップします。
押し入れ中段の高さに合わせて椅子を準備する必要があるので、しっかりと計測してお気に入りの椅子を見つけましょう。
椅子の座面の高さは、机の天板の高さより30㎝ほど開いていれば快適に使えます。
色々な場面で同じ椅子を使いたい場合は、高さ調整ができる椅子だと便利です。
このように、押し入れの活用範囲は広く、アイディア次第でさまざまな使い方ができます。
自分が持っているモノを上手に収納するために、「何をメインに収納するか」、「どんな使い方をするか」を考えてみると良いでしょう。
満杯の収納スペースに空間を生み出す!衣類の良い収納の仕方
クローゼットや押し入れに入れるモノで共通して多いのは衣類です。
日本には四季があるので、春物、夏物など、季節に合った服が時期ごとに溜まってしまいやすく、うまく整理していかないと収納スペースがパンパンになってしまいます。
そこで、収納のうまい使い方として、「仕切ること」をお伝えしました。
もう一つ、衣類に関していうと、「畳むこと」がポイントです。
これは、収納量をアップさせることができ、散らかった衣類を整理するのに役立ちます。
ハンガーに掛けるのは畳むことができない衣類だけにとどめ、他はすべて畳んでしまいましょう。
そして、引き出しケースに入れていくと、驚くほどスペースが残っていることに気がつきます。
「よく使うモノ」は手前、「ときどきしか使わないモノ」は奥というように、小さく「仕切ること」も大切です。
このように、たくさんの衣類があるときは、「掛ける」よりも「畳む」ほうが、うまく収納できる場合があります。
たくさんモノを持っているけれども、手放さずに上手に収納したい場合は、「モノを省スペースで収納する」ことを考えてみましょう。
畳むだけでは限界があると感じたら、「圧縮袋」を活用するという手もあります。
衣類をまとめて圧縮して保管できるので、収納スペースが少ないときに役立ちます。
収納を上手に活用して快適な一人暮らしライフをおくろう!
ここまで、クローゼットと押し入れの使い方や収納の仕方についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
ここでは、「仕切ること」を重要ポイントとしてお伝えしてきました。
何がどこにあるのかを探す手間が省け、取りたいモノがサッと取れるので、始めは面倒でもやっておくと収納の使いやすさが大幅にアップします。
もう一度、クローゼットと押し入れの収納アイディアについて、おさらいしていきましょう。
モノのサイズに合わせて「仕切ること」が大事
●上段…あまり使わない衣類
●中段…ハンガー掛けの衣類
●下段…畳んだ衣類
【押し入れの収納アイディア】
モノを使う頻度に合わせて収納場所を「仕切ること」が大事
●天袋…あまり使わないモノ
●押入れ上段…よく使う衣類や布団
●押入れ下段…衣類や日用品、季節の家電類
どちらも「仕切ること」が使いやすい収納に欠かせないことがわかりました。
一方、仕切りとなる襖を取っ払い、収納スペースを活用する方法についてもご紹介しました。
見せる収納(衣類が多い人向き)
●押し入れ改造例2
テーブルとして使う(書類が多い人向き)
これらの改造例は、押し入れの活用で困ったときに実践してみると良いでしょう。
また、衣類がたくさんある人は「掛ける」より「畳む」ことで、より多くの衣類を収納できるので、試してみて下さい。
人によって、持っているモノは異なるため、適した収納方法はひとつではありません。
そのため、「使いやすさ」を考え、自分自身が快適に過ごせるように工夫していくことが大切です。
心が落ち着く、自分だけの快適な収納スペースができあがると良いですね。
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