上の階からの音がうるさい…。トラブルを回避しながら解決するコツ

上の階からの音がうるさい…。トラブルを回避しながら解決するコツ
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一人暮らし用に貸し出されている賃貸のほとんどがマンションかアパートなので、室内で大きな音を立てれば上下左右の部屋の住人まで響いてしまいます。

特に、上の階の足音や生活音は下の階の部屋に伝わりやすいので、頻繁に聞こえてくるとストレスに感じるかもしれません。

しかし、直接苦情を伝えるとトラブルを大きくしてしまう危険があるので、上の階からの気になる騒音の原因と、トラブルを回避しながら解決するためにはどうしたら良いのか一緒に考えていきましょう。

不快に感じるのはどんな音?上の階から聞こえる騒音の原因

マンションやアパートに住んでいると上の階から生活音が聞こえてくることがありますが、音のする頻度や音量によっては騒音になってしまう可能性があるのです。

上の階の騒音に悩まされる人たちにとって、どのような音が騒音になりうるのか見ていきましょう。

騒音になりうる音には…
  • 子供の泣き声や騒ぎ声
  • ペットの鳴き声
  • 話し声
  • 足音
  • 楽器の音
  • テレビやスピーカーから流れる音
  • 洗濯機や掃除機の音
周りが静かで音が響きやすい夜間や、生活リズムが異なる場合はこのような生活音が不快に感じやすくなりますし、頻繁に聞こえてくるようでは煩わしく感じるでしょう。

上の階の音が響くのは…建築構造や音の種類が関係している

壁で接している隣の部屋の音よりも、天井で接している上の部屋からの生活音の方が気になりやすい原因には建築構造や音の種類が関係しています。

建築構造によって防音性が異なる

賃貸マンションやアパートの建築構造は大きく分けて3種類あり、それぞれ防音性が異なります。

木造は最も防音性が低い
木造は通気性が良いというメリットがありますが、音も通しやすい性質を持っているので上の階だけでなく隣の部屋の音まで気になる可能性があります。
鉄骨は素材の厚みによって防音性が異なる
鉄骨は素材の厚みによって防音性が異なり素材が厚いほど防音性が高くなるため、軽量鉄骨よりも重量鉄骨の方が音を遮ります。
鉄筋コンクリートは防音性に優れている
鉄筋コンクリートは鉄で作られた骨組みにコンクリートを流し込んで作られているため、壁の密度が高く防音性に優れています。
このように建築構造によって音の伝わり方が異なることもあり、鉄筋コンクリートのマンションでは聞こえない生活音が木造アパートでは聞こえやすくなっているのです。

重量衝撃音は下の階に響きやすい

先ほど騒音となりうる音として「テレビやスピーカーから流れる音」や「足音」がありましたが、この二つの音は種類が異なります。

音の種類の違いによって伝わり方や下の階への響き方が変わってくるので、二つの音の性質の違いを見ていきましょう。

空気伝播音
テレビやスピーカーから流れる音は「空気伝播音」に分類され、空気の振動によって音が伝わります。
個体伝播音
床に物を落とした音や足音は「個体伝播音」と呼ばれ、その中でもコツコツという「軽量衝撃音」よりもドスドスという「重量衝撃音」の方がより下の階に響きやすい音になります。
上の階からの騒音として最も不快に感じやすいのは「重量衝撃音」で、音量が48デシベルを超えてくると日常生活で気になると言われています。

防音グッズを使うなど…自分でできる防音対策を試してみよう

騒音が気になり始めると聞こえてくるさまざまな物音に敏感になってストレスに感じますが、上の階の住人に騒音をやめてもらうよういきなり依頼するのは現実的ではないでしょう。

上の階からの騒音が気になり始めたら、まずは自分でできるこのような防音対策を試してみてはいかがでしょうか?

遮音シートを貼る
足音などが気になる場合は、遮音シートはホームセンターなどで手に入る遮音シートを天井に貼ってみても良いでしょう。
騒音を避けるように模様替えする
いつも騒音が聞こえてくる場所が決まっている場合は、部屋で過ごす時間の長いベッドやソファーの位置を模様替えして、騒音が聞こえてくる場所を避けて過ごしてみるのも一つの方法です。
音楽を流す
騒音が気になる時間帯に好きな音楽を流したり、テレビをつけておくと騒音も紛れて気になりにくくなります。
耳栓を使う
睡眠時に騒音がする場合などは、耳栓を使って音を遮断してみても良いでしょう。
遮音シートで部屋全体に伝わる騒音を軽減したり、模様替えや音楽を流すなど、状況に合わせて工夫してみると良いでしょう。

また、騒音が睡眠の妨げになったり集中力を低下させる原因になる場合は、耳栓を使うこともおすすめです。

上の階の住人に伝えるなら、大家や管理会社に相談することから

自分で対策をしてもどうにもならない場合は、上の階の住人に生活音を抑えてもらえるように伝えなくてはなりませんが、伝え方に注意しなくてはトラブルが大きくなってしまう恐れがあります。

上の階の住人への伝える場合は、段階を踏んでトラブルを回避しながら伝えられるようにこのような流れで対応していきましょう。

1.大家や管理会社へ相談する
上の階の住人に伝えるならまずは大家や管理会社へ相談することをおすすめします。匿名で伝えられるケースもありますし、第三者が間に入って伝えた方がお互いに感情的になってしまうことを防げるでしょう。
2.自分で直接伝える
大家や管理会社から注意してもらっても騒音が止まらない場合は、自分で直接伝える必要が出てくるかもしれませんが、トラブルを大きくしないために大家か管理会社に立ち会ってもらうようにしましょう。
3.どうしても解決しない場合は弁護士へ相談
大家や管理会社と相談してもなかなか解決しない場合や、大きなトラブルに発展しまった場合は弁護士の手を借りて話し合うようにしましょう。
上の階の住人へ伝える場合は当人同士で解決しようとせず、必ず大家や管理会社へ相談し解決に向けて一緒に取り組んでいきましょう。

また、相談する前に騒音がする曜日や時間帯、どのような音が聞こえるかどうかなどのメモをつけておくことも大切です。

自分もトラブルの加害者にならないよう周りの住人への配慮が必要

上の階からの騒音に悩まされると、本来リラックスして休める場所であるはずの自宅でストレスを抱えることになってしまいます。

騒音がうるさいからといって天井をつついて音をたてたり、間違っても上の階の住人へ嫌がらせをしてはいけません。

また、自分も騒音の加害者になってしまわないように、周りの住人への配慮を忘れずに生活していきましょう!

みなさんのコメント

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  • 毎日、孫を連れてきて足音、何かを落とす音うるさい。気になり始めたらイライラする。嫌がらせか?

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