一人暮らしで必ず持っておきたいキッチン道具。最初のうちは控えめに!

一人暮らしで必ず持っておきたいキッチン道具。最初のうちは控えめに!
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初めての一人暮らし。とりあえず「最低限必要な物」を知って揃えたいですよね。

キッチン道具もそうです。この記事で「料理をするしないにかかわらず最低限持ちたいキッチン道具」を、まず把握しましょう。

合わせて「少しは料理をしたい」「できるだけ料理を頑張りたい」など、希望や状況に応じて用意したいキッチン道具もご紹介。選び方のポイントと合わせて、お伝えしていきます。

最低限持ちたいキッチン道具

まず料理をしてもしなくても持ちたい!一人暮らしで最低限必要なキッチン道具をご紹介します。

小鍋

直径15cmぐらいの鍋です。この大きさですと片手鍋が多いですが、フックにかければ収納に場所をとりません。また、取っ手が取り外せるタイプもあります。

料理をしなくても、

  • レトルト食品を熱湯で温める
  • インスタントラーメンをつくる
  • 何かを少し温め直す

時などに、1つは持っておきたい物です。

料理をする場合でも、みそ汁やスープ、おかゆや少量の煮物などをつくる時に使えて便利です。

電気ケトル・やかん

温かい飲み物を入れる時や、カップラーメン・味噌汁・スープなどのインスタント食品をつくる時、お湯を沸かしますよね。「電気ケトル」か「やかん」が1つあると便利です。

電気ポットのように保温の機能はなくても、少量ならすぐにお湯が沸きます。

前述の小鍋でもお湯は沸かせるのですが…。注ぎ口がないので、熱湯を扱うことを考えると電気ケトルかやかんを使う方が安心でしょう。

キッチンバサミ

レトルト食品の袋や紙パックを切るだけなら普通のハサミでもよいのですが、キッチンバサミは食材も切れるのです。

  • 葉野菜などの柔らかい野菜
  • のり、ネギなどの薬味
  • トーストなどのパン類

その他、練り製品(ハム・ソーセージなど)を切るのもよいですね。「包丁だと面倒」という人も、ハサミなら使いやすいと思います。

料理をする場合、肉や魚なども切ることができて便利。2本用意し、生もの用と、それ以外の物用に分けて使う人もいます。

分解して洗える物や、栓抜きなど他の機能もついているタイプもあります。比較的安い物もありますので、1つは持っておくことをお勧めします。

計量カップ

インスタントやレトルト食品、飲み物をつくる時に「150cc入れる」などと分量が書かれている物も多いです。計量カップが必要ですね。

「適当でいいや」というタイプの人は必要ないかもしれませんが、やはり分量の目安として計量カップが1つあると安心でしょう。

まな板+包丁

料理をしない場合「絶対に必要」というわけではないかもしれません。キッチンバサミで代用できる物も多いでしょう。

しかし、果物の皮むきや硬い物を切る機会がある可能性も…。1組あると安心です。

まな板はプラスチック製の方が安く、お手入れもラク。木製の物よりもカビにくく、衛生的です。

小さな物の方が、収納に場所もとりませんね。ただ、本格的な料理や多くの量をつくる時などは、大きなまな板の方が使いやすいでしょう。

包丁はステンレス製がお手入れしやすく、刃渡り15~20cm程度の物が便利だと思います。

洗剤+スポンジ+ふきん

外食や中食(スーパー・コンビニなどのお弁当やお惣菜)がほとんどでも、食器を全く使わないということは難しいと思います。

ご飯を炊けばお茶碗に、温かい飲み物は器やマグカップに。箸やスプーンも使うでしょうし、小鍋を使うこともあるでしょう。

それらを洗う洗剤とスポンジは必要ですね。水気を拭ける「ふきん」も用意しておきましょう。

「食器の水気なんて拭かない」という人も、ふきんは数枚あると安心です。テーブルやキッチンを拭いたり食器の下に敷いたり水分をこぼした時に拭き取れたり…。さまざまな使い道があるからです。

希望・状況に応じて用意したいキッチン道具

「無理なく自炊をしたい」「一人暮らしに慣れてきたら料理を頑張りたい」「お酒も楽しみたい」…それぞれ希望や状況は違うもの。

以下のキッチン道具の中から「これは最初から用意しよう」「これは後からでいいかな」など、自分でリストをつくる参考にしましょう。

しゃもじ

「白飯を食べない」「炊飯器自体がない」人は、不要です。また、炊飯器を買うと付属でついていることもあります。

フライパン

フライパンでつくるレトルト食品もたまに見かけますが、基本的に料理をしない人にとっては収納の場所をとるだけになります。

ただ、「目玉焼きぐらいはつくりたい」「ちょっとした炒め物をしたい」などの人には、最初から必要。直径15~20cmぐらいの物だと、場所をとらず手軽に使えます。

「料理を頑張りたい」「作り置きもするかも」という人は、直径20cm以上の物をお勧めします。1つ用意すれば「大は小を兼ねる」で、少量の物を作る時にも使えるからです。

大きさの合ったフタも用意すると、蒸し野菜や目玉焼き、火の通りにくい鶏肉の調理などにも使えて便利です。

料理初心者の人には、フッ素樹脂加工のフライパンがオススメ。焦げ付きにくく、お手入れもしやすいですよ。

ただ、フッ素樹脂加工のフライパンは、火力の強い炒め物には向きません。料理をする人は、どちらを用意するのか、それとも両方用意するのかを考えましょう。

両手鍋

前述の「小鍋」とは別の鍋です。直径20cm以上の大きめの物で、

  • パスタをゆでる
  • カレーやシチューをつくる
  • 煮物などを多くつくる

ことなどに使えます。

インスタントラーメンをつくる際でも、野菜もたっぷり入れて煮込みたい場合などは大きめの鍋の方が便利です。

ただ、パスタをゆでるだけであれば、電子レンジでできる専用の調理ケースもあります。

シリコンスチーマー

電子レンジがあれば、ぜひお勧めしたい道具。たたんで小さくして収納もできます。これ一つで、

  • 蒸し野菜や煮込み野菜
  • ピラフや混ぜご飯
  • 煮込みうどんやパスタ

などもできる優れものです。他にもシリコンスチーマーでできるレシピはたくさん!しかも

  • 時短でできるレシピが多い
  • 鍋やフライパンを使わない
  • 食器としてそのまま出せる

など「料理が苦手」「忙しいけど自炊もしたい」人に嬉しいのです。食材の栄養価が逃げにくく、健康にも気づかえますよ。

電子レンジにかけている間に、別の料理をキッチンでつくることもできます。仮に「思ったより料理をしなかった」という場合でも、食器として使っていけば無駄にならないでしょう。

計量スプーン

大さじ・小さじ・小さじ1/2の、3種類のサイズがセットになっている物が便利でしょう。

「レシピを見ながら料理をしたい」という人には必要なキッチン道具です。

おたま

味噌汁やスープなど、汁物をすくうのに使います。少しでも料理をしたい人には必要なキッチン道具です。

さいばし

普段の箸を使ってもよいのですが、箸によっては料理しづらいです。しかも炒め物や揚げ物など、手が熱くなってしまいます。

さいばしは長くて、比較的丈夫。料理のしやすさが違いますよ。必要だと思えば、後から買うのもよいですね。

ボウル

あまり料理をしない人は、食器を使えばOK。必要であれば、後から買うとよいと思います。

料理をきちんとしたい人は、大きめの物(直径25cmぐらい)、中ぐらいの物(直径20cmぐらい)、小さな物(直径15cmぐらい)の3種類を用意すると使いやすいです。

しかし、まずは直径20cm程度の物を1つだけ用意し、必要そうであればもう1つ、さらにもう1つ、と買い足すのもよいと思います。

耐熱の物だと、電子レンジでも使えて便利ですよ。

ざる

ボウルとセットで用意しましょう。ボウルと重ねて使える方が断然便利ですし、見た目もよいです。

フライ返し

お好み焼きやホットケーキなどを「ひっくり返す」道具です。量が多めの炒め物に使うのも便利です。

ただ、あまり料理をしない人は「結局使っていない」ということも…。「料理の見た目はどうでもいい」という場合、箸やスプーン、おたまでひっくり返すこともできます。

迷う場合1つ用意しておくのもよいですし、必要そうなら後から買うのでもよいと思います。

気をつけたいのは、フライパンがフッ素樹脂加工の場合。フライ返しで傷つけないよう、

  • ナイロン製
  • シリコン製
  • 木製

のいずれかから選べるとよいでしょう。鉄製のフライパンであれば、ステンレス製のフライ返しがオススメです。

木べら

炒め物や煮物、あえ物をつくる時に、あると便利。箸でも代用できますので、絶対に必要というわけではありません。

ただ、箸で調理すると、柔らかい食材を崩しやすいというデメリットがあります。

ゴムベラ(シリコンヘラ)

木べらと同じように使えます。素材が柔らかいので、調理した物を器に盛りつける際や、鍋についたホワイトソースやチョコレートなどを集める際、使いやすさを感じます。

しかし熱に弱く、特に安いゴムベラの場合、熱い炒め物や鍋の煮物、ホワイトソースなどをかき混ぜている時に溶けてしまう恐れが…。

「耐熱性」と書かれたゴムベラを使うと、ある程度の熱さには耐えられますよ。

おろしがね

大根やショウガ、ニンニク、ワサビなどをすりおろす時に使います。

「きちんと料理をしたい」「健康を考え、おろしショウガやおろしニンニクを摂りたい」などの人は、初めから必要になるでしょう。

小さめの物の方が、収納に場所をとりませんね。下に受け皿があるタイプの物が使いやすいと思います。

泡立て器

お菓子作りをしなくても、

  • 卵をかき混ぜる
  • 手作りドレッシングをかき混ぜる
  • マリネの液をかき混ぜる

時など、しっかり混ぜたい時に使います。しかし、箸で混ぜている人もいます。最初から用意せず「やはり必要かな」と思った段階で用意するのもよいでしょう。

ピーラー

野菜の皮むきに使います。ごぼうのささがきや、スライス野菜にも使えますよ。

ただ、絶対に必要という道具ではないですし、「包丁の方がラク」という人も…。「自分は最初から必要!」と思わない限り、後から買い足すのでもよいでしょう。

あみじゃくし

お湯や汁物から食材を引き上げる時に使います。水気がよく切れますよ。揚げ物を油からすくいあげる時にも使えますね。

あれば便利ですが、おたまやさいばしを使っている人もいるでしょう。絶対に必要というわけではないので、必要だと思えば後から買い足す感じでよいと思います。

トング

はさんで料理をよそれます。絶対に必要という物ではありませんが、パスタなどの麺類は、箸やスプーン・フォークよりも使いやすいです。

「友達を呼んでワイワイやりたい」「料理をもてなしたい」という人は、サラダや麺類、料理を取り分けるのに数本あるとよいかもしれません。

栓抜き・コルク抜き

最近は栓抜きがなくても開けられるビンが増えています。自宅に栓抜きがあっても「ほとんど使わない」というケースも…。

ただ、友達からの手土産が王冠つきのビールやお酒、ということもないとは言えないかもしれません。1つは持っていると、いざという時に困らないですよね。

ワインも同様です。スクリューキャップといい、ペットボトルの蓋のように手で開けられるタイプが増えています。

高級なワインでさえ、スクリューキャップの物も見かけますが…。「お酒が好き」「ワインも飲みたい」という人は、T字型のコルク抜きを用意しておけると安心でしょう。コルク抜き以外にも、より開けやすいワインオープナーもあります。

缶切り

缶詰製品も、缶切りいらずのプルタブで開けられるタイプが増えている印象。しかし缶切りで開けるタイプの物もありますので、缶詰製品をよく利用する人は1つ持っておくとよいでしょう。

料理を本格的にしたい人のキッチン道具

料理を本格的にしたいと思えば思うほど、さまざまなキッチン道具が欲しくなるもの。

ただ、その分収納スペースも必要になります。最初にはりきって準備しても、1回だけ使って後はしまったまま、ということも…。

物が増えれば増えるほど、収納に場所をとります。それでも欲しいのか、買っても使うのか、無駄にならないかを慎重に検討した上で、買い足していくことをお勧めします。

揚げ物用鍋

「揚げ物もつくりたい」と思う人もいるかもしれません。

フライパンや鍋でも不可能ではないですが、より揚げ物をしやすいのが揚げ物用鍋です。

  • 注ぎ口や温度計が付いている
  • 付属の網で食材の油切りができる
  • 油はね防止のガードが付いている

など、製品によっては揚げ物をしやすい工夫がなされている物も!

サイズは、一人暮らしに嬉しいコンパクトなタイプもあります。「使ってみて初めてわかる」ことも多いですが、材質、深さや厚さなど、しっかり検討した上で選べるとよいでしょう。

オイルポット

揚げ物に使った後の油を、こして保存するための物です。揚げ物をしない人は、必要ありません。

揚げ物の頻度が少ない場合、一回一回新しい油を使う人もいます。また一人分の揚げ物の場合、油の量が少ないので捨てる、という人もいるでしょう。

ちなみに油をシンクにそのまま流すと、環境汚染につながるだけでなく、排水溝が詰まる恐れも。専用の凝固剤を使ったり、紙に染み込ませて生ごみとして捨てたりしましょう。

圧力鍋

圧力鍋というと、料理上級者のためのキッチン道具、というイメージがあるかもしれませんね。しかし上手に使うと、一人暮らしの自炊に嬉しいことも多いのです。

  • 手軽でスピーディに料理できる
  • 炊飯器としても使える
  • コンロ不要や電子レンジ調理可能な物もある

手間のかかる肉系の煮込み料理なども時短でできますし、ご飯は5~10分でできるなど、時間がかからないのが魅力。使用できる圧力が高ければ高いほど、時短調理が可能になります。

狭いキッチンや1口コンロにも嬉しい、コンパクトで軽量なタイプを選ぶとよいでしょう。コンロ不要の物だと、圧力鍋で調理している間にキッチンで別の料理もできますね。

中華鍋

中華料理など、火力があった方が美味しくできる炒め物に使うのが中華鍋です。チャーハンや野菜炒めをつくるのに便利ですね。

炒め物だけでなく、揚げ物や煮物、蒸し料理にも使えます。一人暮らしの場合、コンパクトな直径25cmぐらいの物がよいと思います。

「使ってみて初めてわかる」ことも多いですが、

  • 鍋自体の材質と持ち手の材質
  • 重さ
  • 実際に持ってみた感じ

など、しっかり検討した上で選べるとよいでしょう。

バット

調理中の食材を並べたり、網がついている物は揚げ物の油を切ったりする時などに、使います。

ただ、お皿や食器で代用もできます。揚げ物の油切りは、お皿や不要な空き箱にキッチンペーパーを敷いて、その上に揚げ物をのせる方法も…。

料理をたくさんする人は、必要に応じて用意できるとよいでしょう。

茶こし

茶こしとは、お茶を入れる時に茶葉や茶がらが混じらないようにする道具のこと。それ以外にも、プリンづくりや粉砂糖を振りかける際に使います。

急須があれば付いていますが、ない場合は茶こしだけ用意することになりますね。

やはり必要に応じて用意できればよいでしょう。

リストをつくって早速準備!

前述の通り、記事を参考に

  • 最初から用意したい物
  • 一人暮らしを始めてから必要なら買い足す物

に分けて、自分だけのリストをつくれると便利でわかりやすいです。

大前提として、暮らす部屋の

  • 収納スペースの広さ
  • コンロはいくつあるのか
  • コンロは電気?ガス?IH?

を調べておきましょう。写真を撮っておくのもよいですね。特に最近増えているIHヒーターのコンロの場合、専用の鍋やフライパンが必要になってきますので気をつけましょう。

また筆者の経験上、料理を頑張りたくても

  • 思ったより忙しくてできない
  • 疲れていて面倒になってしまう
  • コンロが1つだと不便で意外とやらない

という可能性も…。実家とは違い「キッチンが狭くてやる気が出ない」という友人もいました。

最初からあれもこれも準備せず、慣れてきてから「必要そうなら用意する」方が、無駄がないでしょう。

収納に必要なフックやケースなどは、備え付けられていない場合、自分で用意することになります。しかし最初からあれもこれもと揃えるより、最低限でよいと思います。
一人暮らしに慣れてくると、「ここに○○があるといいな」などと感じてくるでしょう。それから探しに行った方が、本当に合う物やお気に入りの物が選べると思います。

キッチン道具は、100円ショップで売られている物も多いです。複数のお店をまわると、いろいろな色やデザインの物があり、楽しいですよ!

キッチン道具だけでなく、本当に必要な食器についても知りたい人は、以下の記事もぜひお読みくださいね。
一人暮らしの本当に必要な食器。いらないものを買ってしまわないコツ

楽しみながらキッチン道具を選び、ワクワクできるマイキッチンをつくっていきましょう!

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