「1K」と「1R」はどう違う?一人暮らしで使いやすい間取りとは
一人暮らしでお部屋を探すときは、「1K」と「1R」のどちらにしようか悩む人は多いです。
さらに広い間取りでは「1DK」や「1LDK」といったものがあります。
立地条件や家賃など、さまざまな面から気に入った物件を選ぶのが基本ですが、間取りの違いがお部屋選びのポイントになることがあります。
それぞれの部屋の間取りを知っておくと、広さのイメージができたり生活スタイルがイメージできたりして、スムーズに決められることがあります。
しかし、部屋の間取りの違いをよく分かっている人は少ないものです。
ここでは、一人暮らしに選ばれる4つの間取りとして、「1K」と「1R」の違いを取り上げ、間取り図に出てくる略語についてご紹介します。
Contents
快適な住空間にしたい!間取りを知ることが部屋選びのポイント
家賃が同じでも部屋の間取りが違うと、使い勝手が変わります。
一人暮らしの間取りとして、多く選ばれているのは1K(ワンケー)や1R(ワンルーム)といった間取りです。
一人が暮らすのに十分な広さがあり、掃除や管理に手が行き届きやすい所や、家賃が安い所が魅力となっています。
どちらも一部屋に変わりはないのですが、間取りを見てみるとちょっとした違いがあるのが分かります。
この違いが、実際に住んでみたときの「生活のしやすさ」を左右します。
そのため、間取りの違いをよく知っておくことが大切です。
どこが違う?「1R」と「1K」の間取りの違いは扉にあった
1Rと1Kの違いを見比べるために、以下の図を見て下さい。
右側の図には扉が付いているのに対し、左側の図には扉が付いていません。
扉のあるかないかがポイント 生活上の利点とは?
「1K」と「1R」の違いが扉のあるかないかで決まることがわかりました。
この扉の有無が、生活上の利便性を変化させます。
ここで、「扉で区切られた1K」と、「扉がない1R」の生活を、メリットとデメリットを挙げてのぞいてみましょう。
【「扉で区切られた1K」の場合】
〈メリット〉
- 居室が区切られるので流しが少々汚くなっても生活感が出ない
- 来客が来たときに、部屋の中が丸見えにならない
- 扉のある安心感が生まれる
〈デメリット〉
- 家賃が高い
- キッチンだけ空調が届かない
- 部屋が狭く感じる
1Kでは、扉があることで居住スペースを区切りやすく、メリハリのある生活を送りやすくなります。
また、扉が目隠しの役割を果たすので、少々部屋やキッチンが汚れてしまっても、扉を閉めれば気分が変えられます。
では、1Rではどうでしょうか。
【「扉がない1R」の場合】
〈メリット〉
- 家賃が安い
- 一続きなので、掃除しやすい
- 部屋中が一定の温度で過ごせる
〈デメリット〉
- 料理のニオイが部屋中に蔓延する
- 流しが丸見えで生活感丸出しになる
- 冷蔵庫の運転音が気になる
扉が無いことで、目隠しすることができず、来客から部屋全体が丸見えになってしまうといったデメリットがあり、宅配をよく利用する人や来客が多い人にとって気になる点です。
このように、「1K」と「1R」では、生活上のメリットデメリットが存在します。
これらのことから、「1K」と「1R」には、以下のような人が向いているといえます。
【1Kに向いている人】
- 生活空間をきっちりと分けたい人
- 来客が多い人
- 料理のニオイが気になる人
- 冷蔵庫の運転音が気になる人
【1Rに向いている人】
- 家賃を安く抑えたい人
- 部屋を広く使いたい人
- 楽に掃除したい人
自分のライフスタイルをイメージして、どちらが合っているかを考えておくと良いでしょう。
どの間取りが向いている?一人暮らしに選ぶと良い間取り
間取りを考えるときに、広さを重視する人は多いです。
しかし、間取り図をきちんと読めていないと、「なんだかイメージと違う…」とガッカリしてしまうことがあります。
「1K」と「1R」について、もう少しみてみましょう。
先ほどの間取り図です。右が1K、左が1Rとなっています。
もし、物件を探していて「1R6畳」や「1K6畳」という表記があったら、どのくらいの広さがあるかイメージはできますか?
「部屋の広さが畳6枚分」というおおよそのイメージが浮かぶことでしょう。
ただ、注意したいのは「区切られている一部屋分」が6畳だということです。
そのため、1Kであれば、キッチンは入れず居室部分だけを6畳として考えます。
一方、1Rは居室部分とキッチンが区切られていないため、両方を合わせて6畳として考えます。
一人暮らしの間取りを選ぶときは、気に入った物件をよく下見して見ることが大事です。
もっと広さが欲しいという人には、「1DK」や「1LDK」の間取りがおすすめです。
広さが欲しい人にオススメ 「1DK」の間取り
1DKは、DK(ダイニング・キッチン)部分が4.5~8畳未満となっており、そこに居室スペースが加わった間取りです。
キッチンで食事を作ってダイニングで食べることができるので、生活空間を分けて過ごしたい人におすすめの間取りです。
料理を作るのが好きな人にとって、DK(ダイニング・キッチン)部分が広いのは嬉しいポイントです。
ダイニングテーブルや食器棚を置くのにも適しているので、おしゃれなカフェタイムを過ごしたい人にもピッタリです。
さらに広さが欲しい人にオススメ 「1LDK」の間取り
1LDKは、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)部分が8畳以上となっており、そこに居室スペースが加わった間取りです。
くつろぐ空間(リビング)と、食事する空間(ダイニング)、料理する空間(キッチン)が広く取られているため、ゆっくりとくつろぎたい人におすすめの間取りです。
友達をたくさん呼んでも対応できるので、家に人を招きたい人に適しています。
ここでご紹介した間取りの中で一番家賃が高くなるので、収入にある程度の余裕がある人に向いています。
このように、「1K」や「1R」、「1DK」や「1LDK」といった間取りが一人暮らしをするときにおすすめです。
このなかから、家賃面や暮らしの希望などを照らし合わせて、自分に合った間取りを選ぶと良いでしょう。
間取りを選ぶときには、間取り図に書かれた略語を正しく読む必要があります。
今回ご紹介した間取りの中にも、「ルーム(部屋)」を表す「R(Room)」や、「キッチン(台所)」を表す「K(Kitchen)」という略語が出てきました。
不動産屋さんの間取り図には、これらの他にもさまざまな略語が使用されています。
間取りからお部屋のイメージを膨らませるために、略語について知っておきましょう。
「L」って何のこと?「LDK」の略語が表す意味を知っておこう
「1LDK」の間取りで少し触れましたが、「L」が何を意味するか覚えていますか?
それぞれの略語を略さずに書くと以下のようになります。
L…Living
D…Dining
K…Kitchen
Livingは居間、Diningは食堂、Kitchenは台所を表しています。
そのため「1LDK」は、居間と食堂と台所として使える部屋と、1つの部屋がある間取りということになります。
他の略語についてもみていきましょう。
覚えておくと便利!間取り図に出てくる主な略語
一人暮らしの間取りでよく出てくる略語は以下のものがあります。
【UB(Unit Bath)】
ユニットバスと読み、浴室の床に浴槽と洗面台が一体化したものをさします。この空間にトイレが付いている場合も「UB」と表記されることが多いです。
「バス・トイレ別」を探しているなら、以下の表記があるものを探すと良いでしょう。
【WC(Water closet)】
水洗式トイレを表します。
トイレが独立しているときに表記されることが多く、「T(Toilet)」という略語で表されることもあります。
【CL(Closet)】
衣類を収納するための押入れや物置のことをさします。
人が中に入れるほど大型のクローゼットは「WCL/WIC(Walk In Closet)」と表記され、ウォークインクローゼットとして衣類をたくさん収納できます。
【PS(Pipe Space)】
水道管やガス管があるスペース(パイプスペース)のことをさします。生活上は使えない空間です。
【MB(Meter Box)】
水道・ガス・電気のメーターが設置されているスペース(メーターボックス)のことをさします。生活上は使えない空間です。
【SB(Shoes Box)】…
靴を収納するスペース(シューズボックス)のことをさします。
玄関に設置されていることが多く、すっきりとした玄関にしたい人や靴の多い人には嬉しい設備です。
【AC(Air conditioner)】…エアコン
エアコンのことをさします。備え付けの設備として表記されていることがあります。
このように、間取り図を見ると様々な略語を見つけることができます。それぞれの略語は英語にしたときの頭文字で構成されています。
物件選びを始めるときは、主な略語だけでも覚えておくとスムーズです。
素敵な一人暮らし生活は間取りで決まる!最適なお部屋を探そう
一人暮らしの間取りについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
図面を見るのが苦手でも、間取りの考え方や略語について知っておけば、お部屋のイメージがつきやすくなります。
住みたい間取りが見つかったら、今回ご紹介したことを参考に生活空間をイメージしてみると良いでしょう。
気に入った物件はいくつか内見(内部見学)させてもらい、間取りと照らし合わせて住みやすさを確認してみて下さい。
物件の環境と自分の希望が合っているかを判断することで、最適なお部屋を探しやすくなります。
さあ、スタートはここからです。
好みの間取りのお部屋と出会い、素敵な一人暮らし生活を始めましょう。
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