羽毛布団を洗濯する方法。ふんわり仕上げるコツや乾燥時の注意点

羽毛布団を洗濯する方法。ふんわり仕上げるコツや乾燥時の注意点
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久しぶりに押入れから羽毛布団を出した時、臭いがしたり、汚れが気になったりした経験はありませんか?

しかし、「羽毛布団を洗ってもいいの?」と疑問に感じる人もいるでしょう。中には一人暮らしを始めてから、一度も羽毛布団を洗ったことがない人もいるかもしれません。

近年、自宅で洗える羽毛布団が販売されていますが、普段と同じように洗濯すると羽毛が傷んでしまう可能性があります。

そこで今回は、自宅やコインランドリーで羽毛布団を洗濯する方法をご紹介します。一人暮らしだと、羽毛布団を頻繁に買い換えることはないですよね。洗濯して長期間快適に使いましょう。

羽毛布団を洗濯する頻度。布団を入れ替える夏と冬がおすすめ

寒い時期に重宝する、羽毛布団。寝ると暖かく、ふんわりとした感覚も気持ち良いですよね。

しかし、人間は寝ている間、一晩でコップ1杯(約200cc)ほどの汗をかくとされています。羽毛布団は汗を吸収し、さらに皮脂やフケが付着して、雑菌やダニが繁殖しやすくなります。

汚れをそのままにしておくと、臭いの原因になってしまいます。消臭スプレーや天日干しだけでは、雑菌や汚れを落とすことはできません。

夏と冬に布団を入れ替えるタイミングに合わせ、およそ半年に1回は羽毛布団を洗濯しましょう。汚れが付着したまま押入れに片付けると、臭いや雑菌が生じやすくなります。

洗える羽毛布団であっても、頻繁に洗うと羽毛が劣化してしまいます。やはり洗うなら半年に1回がおすすめです。

羽毛布団を洗濯する前に、表示の確認を。自宅で洗えない場合も!

羽毛布団は自宅で洗濯できるものと、クリーニング店でしか洗えないものがあります。事前に洗濯表示をチェックしましょう。

洗濯表示に桶や洗濯機の記号があれば、洗濯してもOK

「汚れが気になるから洗濯したい」と思っても、羽毛布団を必ずしも洗濯できるとは限りません。まず、羽毛布団についている洗濯表示を確認しましょう。

洗濯表示に桶や洗濯機の記号があれば、自宅やコインランドリーで羽毛布団を洗うことができます。

洗濯表示

手洗いの記号がある場合は、洗濯機で洗えません。浴槽で洗うことをおすすめします。

洗濯表示

また、洗濯表示には注意事項が記されている場合もあります。一緒にチェックしておきましょう。

桶の記号に×があれば、洗濯は不可。クリーニング店へ相談を

洗濯表示の桶の記号に×がついていれば水洗いできないため、羽毛布団を洗濯することはできません。

洗濯表示

無理やり羽毛布団を洗濯してしまうと、羽毛が固まったり、傷んだりする可能性があります。自分で洗濯するのは避けて、クリーニング店に相談しましょう。

見落としがちな乾燥機の表示。乾燥機を使う人は忘れずに確認を

自宅に洗濯乾燥機があり、羽毛布団を洗った後に乾燥機にかけようと考えている人もいるでしょう。しかし、乾燥機が使えない羽毛布団もあるので、注意が必要です。

洗濯表示のうち、四角形の中に◯が入った記号は乾燥機を示しています。×が書かれていれば、乾燥機を使うことはできません。

洗濯表示

また、以下のような注意書きがある場合も、乾燥機は使えません。

  • タンブラー乾燥の使用はお避けください
  • タンブル乾燥禁止

羽毛布団を洗濯した後は、物干し竿などで自然乾燥させましょう。

自宅で洗う・コインランドリー・クリーニング。各洗濯方法の特徴

羽毛布団を洗濯する場合、大きく分けて次の3つの方法があります。

  • 自宅で洗う
  • コインランドリーで洗う
  • クリーニング店に任せる

それぞれのメリットやデメリットを見てみましょう。

自宅で羽毛布団を洗濯するメリット・デメリット

自宅で羽毛布団を洗濯するメリットは、汚れた時にすぐ洗えることです。天気が良ければ、すぐに洗濯できます。

デメリットは手間がかかることです。一人暮らしで使う羽毛布団の多くはシングルサイズと比較的小さいですが、洗濯機を使っても洗うのはなかなか大変です。

洗濯した後の衣類は水を吸って重くなりますよね。水を含んだ羽毛布団は非常に重く、運ぶとなるとかなりの重労働です。また、羽毛布団の乾燥は非常に時間がかかります。

コインランドリーで羽毛布団を洗濯するメリット・デメリット

コインランドリーで羽毛布団を洗濯するメリットは、自宅よりも楽なことです。洗濯も乾燥もしっかりできて、大きな羽毛布団でも簡単に洗うことができます。

デメリットは、コインランドリーに羽毛布団を持ち込む必要があることです。コインランドリーで洗濯し、乾燥が終わったら取りに行く手間が発生します。

近所にコインランドリーがなければ、車が必要になるでしょう。羽毛布団がキレイに洗えるとしても、人によっては面倒に感じるかもしれません。

クリーニングで羽毛布団を洗濯するメリット・デメリット

羽毛布団をクリーニングに出すメリットは、プロの技術で洗濯や乾燥ができる点です。洗濯の手間も、失敗するリスクもありません。

集配してくれるクリーニング店に任せれば、羽毛布団を取りに来てくれます。終わったら届けてくれるので非常に楽です。自分で羽毛布団を洗濯するのが面倒な人には、便利なサービスです。

デメリットは費用と時間がかかることです。プロに依頼するため、自宅やコインランドリーで羽毛布団を洗濯するよりも費用がかかってしまいます。返却まで時間もかかります。

自宅の洗濯機で羽毛布団を洗濯する方法やポイント

羽毛布団を自宅で洗濯する場合、すぐに思い浮かべるのは洗濯機を使う方法でしょう。洗濯機を使って羽毛布団を洗濯する方法や、押さえたいポイントについてご紹介します。

洗濯機で羽毛布団を洗えるか、説明書をチェック

洗濯機でいきなり羽毛布団を洗うと、傷む可能性があります。まずは洗濯機の説明書を見て、羽毛布団を洗えるかどうか確認してください。

説明書には洗える羽毛布団のサイズや、羽毛の重さが記載されていることがあるため、きちんと読んでおきましょう。

「毛布コース」「大物洗いコース」「布団洗いコース」のページに、羽毛布団の洗濯方法について書かれている場合もあります。注意事項もあわせてチェックしましょう。

なお、羽毛布団と洗濯機のサイズの目安は次の通りです。参考にしてみてくださいね。

羽毛布団のサイズ 洗濯機の容量
シングル 約5kg
セミダブル 約7~8kg

洗濯機の容量以上の羽毛布団を入れてしまうと、洗濯機が故障する可能性があるので避けましょう。羽毛布団が傷むことにもつながります。

乾燥に2〜3日かかることも!洗濯する前に天気予報を見ておく

羽毛布団を自宅で洗濯する時、ポイントになるのは乾燥時間です。自然乾燥だけだと、羽毛布団全体が乾くまで約2〜3日かかります。

乾燥機を使わない場合、羽毛布団を洗濯する前に必ず天気予報をチェックしましょう。特に羽毛布団の中が乾きにくいため、湿度が低い晴天の日がおすすめです。

実家暮らしなら、急な雨でも洗濯物を取り込んでくれる人がいるかもしれません。しかし、一人暮らしだと全て一人でしなくてはいけないので、天気予報をきちんと確認しましょう。

洗濯ネットや洗濯キャップが必要な場合も

洗濯機の説明書や羽毛布団の洗濯表示に、「洗濯ネット使用」「洗濯キャップが必要」と書かれていた場合は事前に準備しましょう。

洗濯ネットや洗濯キャップを使って羽毛布団を洗濯すると、羽毛や生地が傷つくのを防ぐことができます。ただし、洗濯ネットと洗濯キャップは併用できないものが多いため、注意してください。

洗濯ネットに羽毛布団を入れる時、押し込むように入れると汚れが落ちない可能性があります。縦方向に3つに折りたたみ、丸めてから洗濯ネットに入れましょう。

洗剤は中性のもの(おしゃれ着用洗剤)を使う

洗濯に使う一般的な洗剤は弱アルカリ性です。しかし、羽毛布団を洗濯する時に弱アルカリ性の洗剤を使うと、羽毛を溶かしてしまいます。

羽毛布団を洗濯する際、洗剤は中性のものを使いましょう。

中性の洗剤は「おしゃれ着用洗剤」とも呼ばれ、羽毛布団だけではなく、デリケートな衣類にも使えます。一人暮らしを始めたら、中性洗剤も用意しておくと安心です。

生乾きは臭いやカビの原因に。しっかり乾燥させよう

洗濯機で脱水まで済ませたら、すぐに干します。日光に当てると生地や羽毛が痛みやすいので、風通しの良い日陰で干しましょう。

物干し竿2本を使って干すと風が通り、早く乾きます。ただし、水を含んだ羽毛布団は非常に重いため、物干し竿の耐荷重量に注意してください。

羽毛をほぐし、形を整えるのもポイントです。干している間、数回羽毛をほぐすとふかふかに仕上がりますよ。

生乾きの状態だと臭いやカビの原因となるため、しっかり乾燥させてください。羽毛布団を取り込んだら、風通しの良い室内で予熱を取りましょう。

外で干せない場合も、風通しの良い室内で乾燥させるのがおすすめです。室内用の物干しスタンドや、イスにかけて干しましょう。

羽毛布団が洗濯機に入らなくても、浴槽なら自宅で洗濯できる

自宅で羽毛布団を洗濯したくても、洗濯機が対応していなかったり、羽毛布団が洗濯機に入らなかったりするケースも考えられます。

どうしても自宅で羽毛布団を洗濯したいなら、浴槽で洗うという方法もあります。

羽毛布団を浴槽で洗う方法やポイント

浴槽ではダブルサイズなど、大きな羽毛布団を洗うことができます。

羽毛布団を浴槽で洗濯する方法

  1. 羽毛布団にシャワーをかけ、表面の汚れを落とす
  2. 浴槽の半分ぐらい水かぬるま湯を入れる
  3. 中性洗剤を溶かした後、羽毛布団を入れる
  4. 軽く押し洗いしたら、すすぐ
  5. 水を入れ替え、2〜3回押し洗いを繰り返す

手を使って押し洗いが難しい時は、足で踏み洗いするのがおすすめです。強い力で踏まず、軽く踏んで洗いましょう。

一人暮らしが長く、ずっと羽毛布団を洗濯していなかった人は、汚れた水に驚くかもしれません。水を入れ替えながら丁寧に洗いましょう。

浴槽のフチに羽毛布団を引っかけておくと水が抜けやすい

洗濯機とは異なり、浴槽で羽毛布団を洗うときちんと脱水できません。そのまま干すと乾くまで大変時間がかかります。

羽毛布団を洗い終わったら、1時間ほど浴槽のフチに引っかけておくとある程度水が抜けます。

水がある程度抜けたら、洗濯機で洗った時と同様に、物干し竿や物干しスタンドにかけて乾燥させましょう。

コインランドリーで羽毛布団を洗濯する方法やふわふわにするコツ

自宅で羽毛布団を洗濯するのが面倒であれば、コインランドリーに持って行くのも手です。コインランドリーで羽毛布団を洗濯するポイントや、ふわふわに仕上がるコツについてご紹介します。

羽毛布団のサイズに適した、洗濯機の容量

コインランドリーには異なる大きさの洗濯機が設置されています。以下を参考に、洗濯機を選んでみてくださいね。

羽毛布団のサイズ 洗濯機の容量
シングル 15kg前後
ダブル 25kg前後

容量が大きすぎる洗濯機で羽毛布団を洗うと、洗濯中に布団が激しく動き回り、止まる可能性があります。

洗濯機のドラムに羽毛布団を入れた時、9割ほど埋まるのが目安です。

キルティング加工されていない羽毛布団は紐でしばる

コインランドリーで羽毛布団を洗濯する際、基本的に洗濯ネットに入れる必要はありません。

ただし、洗濯表示に「洗濯ネットを使用してください」といった記載があれば、羽毛布団を洗濯ネットに入れましょう。生地が傷む可能性がある場合も、洗濯ネットに入れると安心です。

羽毛布団の生地がキルティング加工なら、そのまま洗濯機に入れても良いですが、キルティング加工されていない場合は紐でしばって入れましょう。

キルティング加工
表と裏の生地の間に羽毛などを詰め、ミシンで縫って加工することを指します。羽毛が偏らず、布団全体に均一に広がる役目を担っています。

羽毛布団を三つ折りにして丸めたら、紐でしばり、羽毛が偏らないように固定します。

コインランドリーによっては、洗剤がいらない場合もあります。もし洗剤が必要なら、中性洗剤を使いましょう。洗濯はおよそ30分で終わるケースがほとんどです。

乾燥機で乾かして自宅に戻ったら、予熱を取る

洗濯を済ませたら、乾燥機にかけましょう。大きさに余裕がある乾燥機を選ぶと、乾きやすくなります。羽毛布団が乾燥機のドラムの3割ほど埋まるのが目安です。

羽毛布団にキルティング加工がなく紐でしばっていた場合、紐は外してから乾燥機に入れましょう。そのまま乾燥機に入れると乾きにムラができてしまいます。

羽毛布団1枚あたり、乾燥は約60〜70分かかります。羽毛布団と一緒にテニスボールを入れておくと、叩きの効果が加わり、ふわふわに仕上がりますよ。

乾燥が終わったら生乾きがないか確認し、もし湿気が残っていれば追加で乾燥させましょう。生乾きのままだと、臭いやカビの原因になります。

自宅に戻ったら、30分〜1時間ほど風通りの良い場所に羽毛布団を置き、予熱を取りましょう。

自分に合う方法で羽毛布団を洗濯し、気分良く眠ろう

一人暮らしだと、羽毛布団を洗濯するのは後回しにする人もいるかもしれません。しかし、汚れたままにしておくと臭いや雑菌が生じやすくなりますし、どこか気が引けますよね。

半年に1回は羽毛布団を洗濯しましょう。羽毛を長持ちさせるために、正しい方法で洗濯や乾燥を行なうことが大切です。

自宅の洗濯機や浴槽で羽毛布団を洗うのが面倒な人は、コインランドリーやクリーニングを利用してみてくださいね。

ふかふかでキレイな羽毛布団だと、気分良く眠れます。自分に合った方法で羽毛布団を洗濯し、快適に過ごしましょう。

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